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レースレポート

スーパーフォーミュラ・ライツ:第5大会もてぎは佐藤蓮が完全制圧。名取鉄平、ジュリアーノ・アレジとのタイトル争いに踏みとどまる

2021年スーパーフォーミュラ・ライツの第5大会では、佐藤蓮が3レース全てで優勝を飾った。

Ren Sato, TODA RACING

写真:: Masahide Kamio

 2021年スーパーフォーミュラ・ライツの第5大会(第13戦、第14戦、第9戦)がツインリンクもてぎで行なわれた。このラウンドで圧倒的な強さを見せたのはTODA RACINGの佐藤蓮。開催された3レース全てで優勝を飾り、獲得可能な全てのポイントを手にする“フルマーク”を達成した。

 8月28日(土)午前に行なわれた予選の結果から、同日午後の第13戦のポールポジションは佐藤。2番手にはジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、3番手にはポイントリーダーの名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)がつけた。レースはポールから逃げる佐藤と、スタートで2番手に浮上した名取とのマッチレースの様相を呈していったが、最終的に佐藤が追撃を退けてトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。

 なお、このレースではジェントルマンドライバーらを対象としたマスタークラスのタイトルが決定。今田信宏(B-MAX ENGINEERING)が王座に輝いた。

Nobuhiro Imada, B-MAX ENGINEERING

Nobuhiro Imada, B-MAX ENGINEERING

Photo by: Masahide Kamio

 翌29日(日)午前に行なわれた第14戦のグリッドは予選のセカンドベストタイム順となり、今回もポールは佐藤。アレジ、三宅淳詞(ルーニースポーツ)が続き、予選でミスがあった名取は6番グリッドと厳しい位置からのスタートとなった。

 このレースは佐藤の独壇場となり、アレジに5.6秒の差をつけて2連勝。三宅と野中誠太(TOM'S)の3番手争いは最後まで白熱したが、三宅が3位でフィニッシュし、ドライコンディションでは初となる表彰台を獲得した。一方名取はポジションを上げるも4位に終わった。

 スーパーフォーミュラ決勝後に行なわれた第9戦は、元々第3大会のオートポリスで行なわれる予定だったレースだが、当該レースが悪天候によって中止となったため、今大会にスライドされる形となった。グリッドは第13戦のレース結果に基づき、佐藤がポールポジション、名取が2番グリッドにつけた。

 しかし、名取は1周目の90度コーナーでまさかのオーバーラン。大きく順位を落とした。ライバルがひとり消えた形の佐藤はアレジを従えてトップチェッカーを受け、第5大会の3レースを全勝で締めくくった。また、ポールポジションとファステストラップに与えられるポイントも余すことなく獲得し、“フルマーク”達成となった。

 2021年のスーパーフォーミュラ・ライツも10月に行なわれる第6大会もてぎの3レースで閉幕となるが、タイトル争いは3名に絞られた。第14戦で無得点に終わるなど苦しんだポイントリーダーの名取は、今大会で10点を獲得し総獲得ポイントを105とした。そしてランキング2番手のアレジ(85点)、ランキング3番手の佐藤(72点)に逆転タイトルの可能性が残されているが、いずれも自力での逆転は不可能な状況だ。

 

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