ホンダと出光のライダー育成プロジェクトが10周年。日本GPでセレモニーが実施……小椋藍が母国戦優勝など成果も着々
MotoGP第16戦日本GPでホンダと出光興産は、協力して展開しているライダー育成プロジェクトが10周年を迎えるにあたって、記念セレモニーを行なった。
「世界トップレベルで活躍できるアジア人ライダーの発掘・育成とアジア地域におけるモータースポーツ文化の醸成」を目的に、2013年から共にライダー育成プロジェクトを開始したホンダと出光興産。MotoGP第16戦日本GPでは、プロジェクト10周年を記念したセレモニーが行なわれた。
両者は当初「IDEMITSU Honda Team Asia」としてMoto2クラスの参戦をはじめ、2016年にはMoto2クラスへのステップアップのために、Moto3クラスへHonda Team Asiaとして参戦を開始した。
さらに、2017年にはMotoGPを主催するドルナが「Idemitsu Asia Talent Cup」を展開。世界で戦うライダーの輩出という目標に向けて活動してきた。
そして2018年からはIDEMITSU Honda Team Asiaに所属していた中上貴晶がMotoGPクラスへ参戦。最高峰への道筋がつながった瞬間だった。
今回、ホンダと出光はこのプロジェクトが10周年を迎えるにあたり、両者の母国レースとなる日本GPで記念セレモニーを開催した。
Honda and IDEMITSU rider development project 10th anniversary event
Photo by: Honda
セレモニーにはホンダの三部敏宏社長、出光興産の木藤俊一社長、LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶、IDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍、ソムキアット・チャントラ、Honda Team Asiaのマリオ・アジ、古里太陽、Moto2/Moto3チームの青山博一監督、前監督の岡田忠之、ライダーの高橋裕紀、ドルナのカルメロ・エスペレータCEOらが集い、今後も同活動を通じて、アジア地域におけるモータースポーツ文化の醸成に寄与していく気持ちを共にしたという。
なおMotoGP日本GPの決勝レースでは、Moto2クラスの小椋藍が母国戦で見事な走りを見せ優勝。2006年の青山博一以来の、日本での日本人ライダーの勝利を果たすなど、育成プロジェクトが順調に進んでいることをさらに印象付けた。
また両社の社長は次のようにコメント。今後も挑戦を続けていくことを誓った。
■出光興産株式会社 代表取締役社長 木藤 俊一
「2013年から10年に渡りHondaとともにアジアの若手ライダー育成に携わらせて頂き、チームのオイルのテクニカルアドバイザーを勤めていることを大変光栄に感じています」
「当初は高橋裕紀選手のMoto2クラス参戦に始まり、2018年からは中上貴晶選手の日本人唯一となるMotoGPクラスへの参戦、本年はAsia Talent Cup出身の小椋藍選手およびソムキアット・チャントラ選手がMoto2クラスで複数回の優勝を果たすなど、本育成プログラムが確実に成果に結びついていることを実感しています」
「これらは選手および監督、チーム関係者、Honda、ドルナ・スポーツのご尽力とファンの皆様のご声援のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。我々も世界に挑戦し続けるライダーとともに、高き理想と志を掲げ、挑み続けて参ります」
■本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏
「出光興産とのアジアの若手ライダー育成プロジェクトが今年で10周年を迎えられたことを大変うれしく思っています」
「MotoGPにチャレンジする若手ライダーの夢を具現化するために、アジア地域各国におけるHondaのレース活動と連動させて展開しているこのプロジェクトはHondaにとって、大変意義のある試みであると思っています。このプロジェクトを永きに渡りサポートしていただいております、出光興産には心より感謝を申し上げます」
「これからもアジアから、最高峰のMotoGPクラスでより多くのライダーが活躍することによって、これまで以上にモータースポーツが活発化することを切に願っています」
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