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クアルタラロ、初タイトル獲得も「語る言葉がない!」世界王者の実感はこれからか

MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPで、2021年シーズンのチャンピオンに輝いたファビオ・クアルタラロ。彼はMotoGPチャンピオンとなった喜びは「言い表せない」と語っている。

World Champion Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ミサノ・サーキットで開催されたMotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPで、ヤマハのファビオ・クアルタラロが2021年シーズンのチャンピオンに輝いた。キャリア初、そしてフランス人として初めて最高峰クラスの王者となったクアルタラロが、その喜びを語った。

「正直、語る言葉がない!」

 クアルタラロは、レース後にフランスのCanal+に対してそう語った。

 彼がエミリア・ロマーニャGPで戴冠を決めるためには、レースが終わった段階でフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とのポイント差を50ポイント以上とする必要があった。バニャイヤはレースをリードしていたため、チャンピオン決定は次戦以降に持ち越しかと思われたが、終盤にバニャイヤが転倒。その時点でクアルタラロのチャンピオンが決まった。

「今日、僕らが成し遂げたことをまだ理解できていないんだ……。かなり後方からのスタートで、タイヤには前後ミディアムを選ぶことにした。望んでいたような凄く良いレースにはできなかったけど、気にしていないよ! 僕は今日世界王者になった。だから何でも大丈夫だ」

「これはチームと取り組んできた成果だ。率直に言って今日成し遂げたことはまだ実感できていない。でも数日もすれば実感できるだろうと思っている」

 フランス人として初めて最高峰クラスでの王者となったクアルタラロ。彼はその点にも喜びを見せたが、やはり言い表せないと語った。

「F1にはプロスト(アラン・プロスト/4度のF1王者)がいて、サッカーにはジダン(ジネディーヌ・ジダン)がいる。そしてこれからは、MotoGPにはクアルタラロがいることになる」

「今日達成したこと、その実績を理解しなくちゃいけないんだけど……分かっていないんだ」

「カルメロ・エスペレータ(ドルナCEO)は、僕がフランス人として初めてのMotoGPチャンピオンだと言っていた。でも正直、なんと言って良いのか分からない。言葉を持ち合わせていないんだ。僕は何を言ってるんだろうね!」

 

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