アレックス・リンス、2023年もスズキのマシンでMotoGPへ!?……スペイン語圏のエイプリルフールにご注意を
MotoGP2022年シーズンを最後に撤退したはずのスズキだが、12月28日にアレックス・リンスは2023年もスズキGSX-RRとチームマネージャーのリヴィオ・スッポと共に参戦することになったとSNSに投稿した。もちろん、これは冗談だ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2022年、MotoGPに参戦してきたスズキは同年限りで活動を終了し、撤退した。しかし12月28日、長くスズキで過ごして来たアレックス・リンスが、2023年もAR42チームとしてスズキ『GSX-RR』を使用してレースへ参戦するという衝撃的な発表を行なった。
スズキ一筋でMotoGPを戦い、最終戦バレンシアGPで優勝するという劇的なレースを見せたリンス。彼は28日にSNSへ赤色のGSX-RRの画像と共に、次のように投稿した。
「僕らはAR42チームとして、チーム代表はご存知リヴィオ・スッポのもと、2023年もスズキのバイクで競っていくことで、彼らと合意に達した。これを可能にしてくれた全てのパートナーに感謝するよ!」
リンスの投稿からは、スズキのセミワークスもしくはカスタマーとしての立場ながら、2023年もスズキのMotoGPにおける命脈はつながったと、そう捉えることができる。スズキの撤退に悲しんでいたファンにとっては、超の付く朗報と言える……そうなればまさにサプライズのプレゼントだったはずだ。
しかしこのリンスの発表が現実のモノとなることは無い。なぜなら、12月28日はスペイン語圏における“エイプリルフール”にあたる日だからだ。
由来はともかく、この日はスペインのエイプリルフールということで様々なウソが飛び交う。MotoGPには多くのスペイン人ライダーが参戦していることもあり、移籍情報などの投稿には他の文化圏に住む人達が度々真実だと勘違いしてしまうケースもまま見られてきた。
偶然の一致かリンス投稿のGSX-RRは真っ赤にペイントされており、まさに”真っ赤な嘘”というわけだ。
実際には、2023年にリンスはLCRホンダへ移籍。直列4気筒からV4のホンダ『RC213V』への乗り換えに挑むことになる。またチームメイトだったジョアン・ミルもレプソル・ホンダへ加入するため、揃ってホンダ陣営に移ることになった。
なおスズキは2022年末をもって、グローバル版のレース情報サイトなどを閉鎖する予定となっている。現在は特別デジタルブックなども配信されているため、チェック忘れのないように気をつけるといいだろう。
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