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F1とMotoGPの開発コラボは最高!? レッドブルF1と協力するKTM「桁違いの予算には気をつける必要があるが、全てが素晴らしい」

KTMはMotoGPマシンの空力開発においてレッドブルF1チームとの協力をスタートさせている。モータースポーツ部門を率いるピット・ベイラーはF1とのコラボレーションの新鮮さ、そしてコラボにおける注意すべきことを語った。

Raul Fernandez, KTM Tech3, Remy Gardner, KTM Tech3

写真:: KTM Images

 MotoGPに参戦中のKTMは、現在マシンの空力開発でレッドブルF1と協力している。モータースポーツ部門を率いるピット・ベイラーは、このコラボレーションがMotoGPチームに新風を送っており、新鮮に感じられると話した。

 KTMはMotoGPにおけるメインスポンサーに、母国を同じくする世界的な飲料メーカーであるレッドブルを迎えている。そして、レッドブルは自前のチームでF1に参戦していることもあり、KTMは空力開発の面でF1チームと密接な協力を行なっている関係にある。

 2022年シーズンにKTMはミゲル・オリベイラの活躍で2勝を挙げているが、ドゥカティやアプリリアといった他欧州勢に比べると、マシンの進歩という点では差をつけられていたという見方も多い。

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 ベイラーも2022年シーズンに競争力が足りなかった理由のひとつとして「我々はエアロダイナミクスの面で十分な仕事ができていなかった」と認めている。

 そうした背景から、KTMは英国に拠点を置くレッドブルF1と協力し、2023年シーズンに向けたRC16の空力パッケージの開発に取り組んでいる。

 motorsport.comの姉妹サイトである英Autosportに対し、レッドブルとの協力についてベイラーは次のように語った。

「“統合”のやりかたは極めてシンプルだ。彼らはエアロダイナミクスパッケージを開発し、我々はそれをバイクに搭載する」

「我々の取り組み方の詳細について話すつもりはないが、ひとつ言えるのは、我々にとって素晴らしい経験だったということだ」

「レッドブルサイドの素晴らしい人材を垣間見たよ。彼らと取り組んでからはとても新鮮だし、そのアイデアやプロフェッショナルな作業スタイル、純粋な知識という点でも信じられないほど素晴らしいものだった」

Massimo Rivola, Aprilia Racing Team

Massimo Rivola, Aprilia Racing Team

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「この関係を大いに楽しんでいるよ。あるひとつの事をちょっと解決するというためのものではなく、バイクの空力開発に役立つ長期的なプログラムなのは間違いない」

「だからとても満足しているし、彼らを味方につけることは我々の将来に向けたパズルのうち、重要なピースだと感じている」

「プロジェクトの名前を見れば、そこにはレッドブルと書かれているんだ」

「つまり我々が一緒にやっているということだ。だが、技術移転というドアを本当に開いたことは無かった。だからこれは本当に新しく、そして素晴らしいことなんだ」

 近年はMotoGPの世界にF1からの人材が浸透し、影響を与えつつある。躍進を見せたアプリリアを率いているのも、元フェラーリF1のマッシモ・リボラであるし、彼はチームにF1からエンジニアを引っ張って来ている。

 ヤマハもエンジン開発の面で、F1との結びつきを強めている。彼らはエンジン開発者のルカ・マルモリーニとの提携を開始し、2023年以降の新エンジンの開発に向けて力を入れている。

 これまでは、F1とMotoGPでは開発に必要とされるアプローチが大きく異なっているため、両カテゴリーのすり合わせに苦労するという傾向が長い間見られてきたが、こうした動きはそれが変わってきているということを示している。

 ベイラーは、MotoGPとF1ではそもそもの規模からして違うということは十分認識している。そして、MotoGPとしてもアイデンティティを維持する必要があると語った。

Pit Beirer, KTM Motorsports Director

Pit Beirer, KTM Motorsports Director

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「我々としても、気をつける必要がある。というのもF1はどのプロジェクトであろうと、少なくとも(予算や規模の)桁にゼロをひとつ付け加えることになるんだ」

「つまり、彼らは我々とは全く異なる予算や権限の下で取り組んでいるんだ。我々が10人でやっているところ、彼らは100人以上が取り組んでいる。だからアウトプットも大きく異なっている」

「我々は非常に気をつける必要がある。なぜならMotoGPのマネージャーとしてF1のプロジェクトを確認するというのは、お菓子屋さんで子供のようにあれこれ目移りしてしまうようなところがあるからね」

「目にするモノ全てがクールで、非常にプロフェッショナルなためそれを持ち帰りたくなる。しかしそれら全てを持ち帰ろうとするなら、10倍の予算が必要になってしまうんだ」

「現実的なことではない。だからこそ、MotoGPでF1のやっていることをそのままコピーしないように、とても注意する必要があるんだ」

「別世界なんだ。F1はF1であり、MotoGPはF1と競うべきではないと思う」

「我々はモーターサイクルのナンバーワンスポーツであることを楽しむべきだ。レギュレーションをどうこうするのではなく、レギュレーションと競っていくということだ」

「もちろん、レギュレーションはレギュレーションだし、我々も使えるものは使わなくてはならない」

「F1畑の人間がMotoGPパドックにいると新鮮だと思う。しかしバイクはバイクなので、違う考え方をする必要がある。つまり、この世界に適応するためには、本当にオープンな考え方を備えている人である必要があるんだ。それもまた興味深いことだね」

「我々は皆レースマニアで、彼らもモーターサイクルレースが大好きだし、私もF1が大好きだ。繰り返しになるが、F1畑の人たちがMotoGPパドックにいるのは素晴らしいことだ。ただ、使う予算については注意しなくてはならない」

 
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