バニャイヤ、初めてのチャンピオンシップ首位! でも「今から考えると遅くなるかも」と目の前のレース見据える
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはMotoGPチャンピオンシップを初めてリードすることに喜びを認める一方で、今後もこのポジションを維持していけるかは分からないと考えている様子だ。
Francesco Bagnaia, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
2021MotoGP第4戦スペインGPで2位表彰台を獲得し、チャンピオンシップのランキング首位に浮上。MotoGP3年目にして初めての経験には喜びを示したが、今後の戦いには冷静な考えを見せた。
スペインGPではポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がレースを中盤までリードしており、優勝は堅いかと思われた。しかし彼は腕上がりの問題を抱えて失速すると、最終的に13位でフィニッシュ。ランク首位の座を維持できなかった。
代わってランク首位に立ったバニャイヤの獲得ポイントは66。2番手のクアルタラロとはわずか2ポイント差だが、彼はMotoGP3年目にして初めてチャンピオンシップをリードする立場となった。
ドゥカティのファクトリーチームに昇格してチャンピオンシップをリード……文句なしの展開とも言えるが、彼はシーズンを通じた争いを考えすぎないようにしなければと冷静だった。
「チャンピオンシップリーダーになれて嬉しいよ」と、バニャイヤは言う。
「このことを理解しなくちゃいけないと同時に、まだこの先16レースもあるから考えないようにしないとね。こういった形で続けていく必要があるんだ」
「4レースを終えてチャンピオンシップについて考え始めようものなら、遅くなっていってしまうと思うんだ。だから1レース1レースについて考えることが必要だ。どうなっていくか様子を見ていこう」
「ファビオが苦戦したのは幸運だった。彼がああなっていなければ、勝ちは彼のものだったろうからね。ペースは信じられないほど良くて、週末を通じて支配的だったよ」
「まあそうは言っても、チャンピオンシップを勝つには運も必要だ」
「嬉しいよ。でもレースごとに考えなくちゃいけない。今後は僕らの得意なサーキットも来るけどね」
スペインGP決勝の終盤、バニャイヤは先頭を行くチームメイトのジャック・ミラーにプレッシャーをかけていた。ただバニャイヤも残り2周はクラッシュ寸前だったようで、落ち着いて完走する方向へ舵を切ったと説明している。
「今回の2位は、ポルティマオでの2位よりも良い結果だと思う」
「その理由だけど、ポルティマオではカタールと同じ状態で挑んで、全てが上手く機能していた。今回はいろんな作業を行なう必要があった。でもそのフィーリングは良かった」
「レース始めは少し苦戦していた。リヤタイヤをプッシュしていると完走するのが難しくなるだろうと思っていたんだ」
「でもジャックやファビオ、他のライダーもスタートからプッシュしているのを見て、自分のペースが良いと分かった。それでポジションを取り戻しに行って、ジャックとの差も縮めていった」
「ただフロントタイヤに関してはリスクがあった。残り2周のターン7ではフロントタイヤを滑らせてしまっていたんだ。それでレースを完走するのに落ち着く必要があったんだ。今日はジャックの日だったよ。素晴らしいレースだった」
「こうしたコースでワンツーフィニッシュをできたのは、これから僕らにとって好ましいコースへ向かう上で励みになるよ」
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