マルク・マルケス「ロッシ引退でMotoGPは大きな存在を失う」発表前は現役延長も予想

マルク・マルケスはバレンティーノ・ロッシが現役を引退することで、MotoGPはシリーズ最大の存在を失うことになるだろうと語った。

マルク・マルケス「ロッシ引退でMotoGPは大きな存在を失う」発表前は現役延長も予想

 MotoGP2021年シーズンは、8月6日から後半戦の初戦となる第10戦スティリアGPが開幕を迎えた。今回はKTMのダニ・ペドロサが約3年ぶりのレース出場を果たすこととなったが、週末の話題はバレンティーノ・ロッシが現役引退を発表したことでそれ一色となった。

 ロッシは5日(木)に個別記者会見に出席すると、26年に及ぶMotoGPでのキャリアを今シーズン限りで終了させると表明。9度の世界王者が2022年も現役を続けるかどうかは情報が錯綜していたが、ついに最前線から身を引くことが分かった。

 彼の引退発表後は、キャリアを通じて競い合ってきたライバル……マックス・ビアッジやホルヘ・ロレンソ、ケーシー・ストーナーといったライダーたちがSNSでロッシへの賛辞を送っていた。

 翌日6日(金)、スティリアGPのフリー走行終了後には、コース内外でロッシと幾度となく激しい戦いを繰り広げてきたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も、引退について訊かれその考えを語った。

「ああ、昨日僕は引退じゃない方に賭けていたんだ」と、マルケスは言う。

「僕は彼がもう一年続けるだろうと思っていたということだ」

「個人的には、彼の引退はMotoGPの一部、それも最大かもしれない何かが失われるようだと思う。バレンティーノは常に多くのファンをひきつけ、トラックの内外で多くのいい影響を与えてきたからね」

「僕らの個人的な関係はベストなものではないというのは、皆も知るところだと思う。引退してしまうけど、皆にそれぞれ自分の道があるんだ。僕にとってこれは何の問題もない。ただMotoGPは大きな欠損があるように感じられるだろう」

「だけどMotoGPにとって幸運だったのは彼がこの世界に関わっていくだろうという点だ。彼の25年かそれ以上のキャリアを評価するなら、特別でユニークであり、彼はレジェンドだ」

「だから彼のキャリアを祝福しているし、彼の将来の幸運を祈っている」

 ロッシの引退によって、2022年はマルケスが最もタイトル獲得数の多い存在となる。ただ彼は「ロッシからその地位を引き継ぐ責任は感じていない」と語っている。

 マルケスとロッシといえば、2015年にロレンソと激しくタイトルを争っていたロッシが、マレーシアGPでマルケスを“蹴った”とも言われる出来事が起きて以来関係は冷え切ったものとなっていた。

 当時、ロッシはオーストラリアGPにおいて、マルケスが同郷のロレンソを助ける走りをしていたと批判。その次戦となったマレーシアではマルケスとロッシは激しい競り合いを見せ、最終的にマルケスの転倒という結果に繋がった。

 ロッシは今年初めに行なわれたインタビューでも依然として一連の出来事が、“自身のタイトル獲得を阻止するために周到に準備された計画だった”として、マルケスを「許すことはできない」と語るなど、彼らの関係は今も修復されきっていない。

 

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