“最強ライダー”を手放すな! ホンダ&マルケス、2021年以降契約延長は確実か
MotoGPタイGPで最高峰クラス6度目のタイトル獲得を決めたばかりのマルク・マルケスだが、既にホンダと2021年以降の契約延長について話し合っているようだ。

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、MotoGP第15戦タイGPで、最高峰クラス6度目のタイトル獲得を決定。最強ライダーとの評価を欲しいままにしているマルケスだが、ホンダは彼を手放す気は無いようだ。
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2013年にレプソル・ホンダからMotoGPへ昇格して以来、マルケスは移籍すること無く、一貫してホンダでキャリアを過ごしており、現在の契約は2020年末までとなっている。
2021年は多数のファクトリーライダーが契約更改を迎える時期であるが、motorsport.comの調べによると、マルケスは既にホンダと契約延長の話し合いを始めているようだ。そして、2年の契約延長(2021/2022シーズン)はほぼ確実のものと考えられる。
「我々としては、マルクが心休まるよう、そして(ホンダからの)離脱について考えないことを確実にするため、最善の努力を行っていくつもりだ」
レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチはそう語った。
また、マルケスとHRC(ホンダ・レーシング)社長である野村欣滋は、8月のオーストリアGPの期間中に話し合いを持っている。そして野村社長はタイGPに先駆けてマルケスへメッセージを送っていた。その内容は、タイトル獲得のチャンスが有るなら、ホンダのホーム戦である日本GPを待たずに決着をつけるように、という激励だったという。
彼はその期待通りにタイGPで強さを発揮し、ランキング2番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を突き放し、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)を劇的な展開で破り、優勝をもってタイトル獲得を果たした。
マルケスはチーム内で自身がどのようにその価値を評価されているか、という点を考慮すれば、自身の長期的な展望はホンダと共にあると考えていると、常に強調してきた。
そしてホンダは、わかりやすい評価のひとつである契約金を増額してくると予想される。マルケスの最新の契約では、彼は1シーズンあたり約1400万ユーロ(約16億4800万円)を受け取っていると考えられている。
現チームメイトのホルヘ・ロレンソが、過去にヤマハからドゥカティへ移籍した際の巨額契約が終了した今、マルケスはMotoGPにおける最も高給取りなライダーとなった。そしてその立場は、契約更新で更に良いものとなりそうだ。
マルケスは今シーズンの終了を待たずに、2021/2022年の契約合意に達する事ができると思われるが、その公表は来シーズンまで延期することも考えられる。
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