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代役参戦ペトルッチ、20位完走でもハッピー!「スズキで走れたことを、本当に誇りに思う」

代役としてMotoGPタイGPでスズキから急遽MotoGPへ復帰したダニーロ・ペトルッチ。無事完走を果たした彼は、この状況の中で最下位にならなかったことは、多くの意味があると語った。

Danilo Petrucci, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第17戦タイGPで、スズキは負傷欠場のジョアン・ミルの代役としてダニーロ・ペトルッチを起用。彼は20位で完走を果たしており、初めて乗ったスズキで最下位にならなかったことは重要だったと振り返っている。

 ペトルッチは2021年シーズンまでMotoGPに参戦。2022年はダカール・ラリーに挑戦した後、MotoAmericaに参戦するとチャンピオン争いに参加し、タイGPの前週にランキング2位を確定させた。

 タイGPで急遽スズキから代役参戦が決まり、ペトルッチは慌ただしく現地入り。初乗りとなるスズキGSX-RRで、予選は最後尾となった。

 当初は雨予報だったこともあり、MotoGPでかつてレインマイスターの一人と見られていたペトルッチには、期待の声も寄せられていた。ただ実際に雨が降ったのは決勝レースだけ。さすがのペトルッチも、初めてのバイクでいきなりの雨は厳しかったか、20位フィニッシュに留まった。 

 ペトルッチはレース後、少なくとも1ポイントを獲得したかったと認めているが、タイGPでのMotoGP復帰を誇りに思っているとも語った。

「今回はこのバイクで雨の運に恵まれなかったね。本当にタフだったよ」と、ペトルッチは語る。

「チームと、彼らの多大な努力に感謝したい。ウエットについては何も分かっていなかったのに、彼らはそのセットアップをこなしてくれた」

Danilo Petrucci, Team Suzuki MotoGP

Danilo Petrucci, Team Suzuki MotoGP

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「最後尾じゃなかったのもハッピーだ。これには大きな意味があるよ。序盤はペースも良かったんだ。ただコースが乾いて行くと、フロントタイヤの内圧がかなり上がってしまって、厳しい状態になりはじめた」

「ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)の後ろに留まることはできなかったけど、ミスもせずに走り切ることができた」

「ウエットでウォームアップセッションができていれば、もっと良かったかもしれない。少なくとも1ポイントを獲得したかったよ」

「でも、ハッピーだ。スズキで走れたことを、本当に誇りに思う」

 ペトルッチによると、2022年の活動はタイGPが最後となるようだ。彼もダカールからMotoAmerica、そしてMotoGPと様々なカテゴリーを戦った今シーズンは、流石に疲れきってしまったという。

 2022年の残り期間の活動について訊かれたペトルッチは「いや、お休みだ!」と答えた。

「ほんとに、ほんとに疲れたんだ。今回が、今年最後の活動日だ。約束する」

「ダカールの後休んでもよかったのに、MotoAmericaに行くことを選んで、そして今はここにいる」

「繰り返しになるけど、本当に、本当に疲れたよ。僕にはちょっと休みが必要だ。ダカールを走ったのが3年前のように感じられるよ。ダカールだけでもビッグイベントなのに、ステージ優勝して、同じ年にMotoGPを走ったんだ」

「11ヵ月前はMotoGPにいて、8ヵ月前はダカール、そして1週間前はアメリカでスーパーバイクを走っていたんだ」

 そして、2023年についてペトルッチは2024年に向けた計画準備のためレースには参加しない可能性もあるという。

「(2023年に関しては)まだ何も決まっていない」

「MotoAmericaとスーパーバイク世界選手権で選択肢はあるんだ」

「幸運なことに、僕には選べるオプションがある。でも続けたいのかどうか、そして2024年のダカールに向けた準備のためにレースをしないのか、それをはっきりさせる必要がある」

 
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