クアルタラロ、2023年の苦境はMotoGPキャリアで最も厳しいと認める「もう怒らないことにしたんだ……」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPフランスGP初日を12番手と苦戦。MotoGPキャリアの中でも最も厳しい時期だと認めた。
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、ホームGPであるMotoGP第5戦フランスGP初日を12番手で終え、予選はQ1から戦うことになった。そのクアルタラロは、今季シーズンがMotoGPキャリアの中でも最も厳しい状況だと認めた。
2021年のMotoGP王者であるクアルタラロだが、今季は4戦を終えて表彰台は1回のみ。チャンピオンシップではポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ/87ポイント)から47ポイント差をつけられている。
現状について厳しいコメントを繰り返してきたクアルタラロは、自身のMotoGPの中でも最も厳しいシーズンになっていると話した。
「僕が怒るたびに物事が難しくなるから、もうこれ以上怒らないことに決めたんだ」
「僕がヤマハに在籍してきた中で、今が最も厳しい時期だと思う。というのも(スプリント含め)8レースを終えても解決策が見いだせないからだ。ベース(セットアップ)もスピードもない」
クアルタラロは、なぜこれほどヤマハがペースを落としているのか「説明できない」と話し、2023年にエンジンパワーが向上したことが、マシンの他の長所を犠牲にしていると感じているようだ。
「説明がつかないんだ」
「バイクに乗っていても『なんて言えばいいんだろう?』って感じる。バイクのフィーリングがないんだ。バイクがとてもアグレッシブになっていて、いつものように曲がらないんだ」
「僕たちはあるポイント(エンジン)で何かを見つけたけど、他のポイントでは失ってしまったんだ」
「今はパワーが上がったけど、ライディングの面でより多くのモノを失っているように見える」
前戦スペインGP後にはヘレスでテストも行なわれたが、ヤマハが持ち込んだ新しい開発アイテムはどれも役に立たなかったとクアルタラロは明かした。
「僕たちはエキゾーストを試したけど、機能しなかった。シャシーもエアロも、エレクトロニクスもダメだった」
「オーリンズと試したセッティングは少し良かったかもしれないけど、テストした新しいモノは使えなかった」
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