クアルタラロ、タイトル獲得直後のレースは今季初リタイア。「多くのミスを犯してしまった」
ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPアルガルヴェGPを転倒リタイアで終了。彼は転倒前に多くのミスを犯してしまっていたと反省の弁を述べた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年のMotoGP王者となったヤマハのファビオ・クアルタラロ。彼は戴冠後初めてのレースとなった第17戦アルガルヴェGPは転倒リタイア。レース中にミスが多くあったと反省の弁を述べた。
クアルタラロはアルガルヴェGP予選では7番手。タイトルを争ったライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は5連続ポールポジションを獲得と明暗が分かれた。
決勝レースでクアルタラロは序盤にポジションを落としてしまった関係で、追い上げの展開となった。ホルヘ・マルティン(プラマック)を交わすのに苦戦していたが、それでも終盤には追い抜いて6番手まで浮上。しかしクアルタラロは残り4周で転倒してしまい、今季初めてのノーポイントレースとなってしまった。
「バニャイヤ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)が4月にここで11番手からスタートしていたことを覚えているけど、彼はオーバーテイクを問題にしていなかった」と、クアルタラロは語る。
「でも今日、僕は15周もマルティンの後ろに詰まっていた。彼が1秒遅くても、オーバーテイクができなかった」
「グリップはかなり良かった。決勝がMoto2のレースより前にあるときはグリップが良いんだよ。でも正直に言って、スピードが少し遅すぎたんだ」
「限界まで攻めていたけど多くのミスを犯してしまっていた。クラッシュの原因は、ブレーキングを遅らせてコーナリングしようとしていたことだ」
「何故クラッシュしてしまったかは分かっている。でもバイクは凄く乗りやすいのにこうして苦戦してしまっているのは残念だ。このトップスピードではミスも色々犯してしまうよ」
「もし予選でもっと素晴らしい結果になっていたなら、間違いなく優勝を争うことができた。でも予選でうまく行かなかったなら、勝利と表彰台には『サヨナラ』だ」
なおチャンピオンがタイトルを獲得したあとのレースで転倒リタイアに終わるという点では、クアルタラロは近年の傾向に沿っているとも言える。
昨年もジョアン・ミルがタイトル獲得後のポルトガルGPで転倒リタイアを経験しており、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も2018年にはタイトル獲得の翌週に行なわれたレースで転倒している。
ただクアルタラロはチャンピオンになったからといって、レースでこれまでとは異なるプレッシャーが襲いかかってくることは無かったと主張している。
「ハッキリ言ってプレッシャー(が原因)じゃない。今朝(ウォームアップ)でのペースは良かったし、週末を通じて予選以外は凄くいい感じだったんだ」
「そういう状況で違いを感じるなら残念だと思うし、正直に言ってクラッシュしたときには『どうなるかな?』といった感じだった」
「僕は限界ギリギリで、コーナーリングも厳しかったけど、待っていても他に抜かれてしまうだろうと思って、トライしてみたんだ」
「そして、その挑戦はうまく行かなかった。僕らのバイクには他メーカーにはない明らかな弱点があるけど、明確な強みもある」
「僕らにはトップスピードが本気で必要だ。こうした形で追い抜くことができないのは悪夢だよ」
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