ラズガットリオグル、2回目のMotoGPテストで印象的な走り。周回重視も0.7秒タイム改善「本当に良い2日間を過ごせた」
4メーカーが参加したMotoGPのプライベートテストが終了。ヤマハから参加したWSBKライダーのトプラク・ラズガットリオグルは、順調に周回を重ねて経験を積むことを重視した。
4月11日から2日間、スペインのヘレス・サーキットでMotoGPのプライベートテストが実施された。
今回のプライベートテストにはヤマハ、ホンダ、KTM、アプリリアの4メーカーが参加。中でもヤマハはWSBKの2021年王者であるトプラク・ラズガットリオグルの参加を決めたことで、話題となった。
ラズガットリオグルはWSBKチャンピオンを獲得した“お祝い”として、2022年6月にMotoGPマシンYZR-M1のテストを行なう機会を与えられていた。ただ、その際は天候に恵まれず40周を走るにとどまっていた。
彼は最近になり、2024年のMotoGP挑戦が目標だと口にしていた。その矢先のプライベートテスト参加ということもあり、ヤマハは不調が続くフランコ・モルビデリの後任としてラズガットリオグルを真剣に考慮しているのではないかという見方が広まっている。
2度目のMotoGPテストとなったラズガットリオグルはその初日に63周を走り、ベストタイムを記録したダニ・ペドロサ(KTM/1分37秒8)から1.7秒遅れのタイムを記録。今回ヤマハはテストライダーのカル・クラッチローも参加させていたが、クラッチローとの比較ではラズガットリオグルが0.7秒遅れだ。
テスト2日目になるとラズガットリオグルは明らかにパフォーマンスを向上させ、53周を走って1分38秒860をマーク。初日から0.7秒以上タイムを短縮してきた。なおクラッチローとの差ではこの日も0.8秒と同程度の差があった。
このタイムは昨年のスペインGPのFP1タイムと比較すると、12番手に相当するものだ。スーパーバイク畑で戦ってきたラズガットリオグルが、2度目のMotoGPテストでこうしたタイムを記録してきただけに、テストに参加していたヤマハ首脳陣もMotoGPでの起用により真剣になったかもしれない。
2日間で合計116周を走り込んだラズガットリオグルは、テスト終了後SNSにコメントを寄せ、2日間のテストではタイムよりも多くの周回を重ねることを意識していたと明かした。
「本当に良い2日間を過ごせたよ」
「速いラップタイムに向けてプッシュするよりも、このバイクをより理解するためにできる限り多く周回を重ねることに意識を向けていた。それはともかく、凄く楽しかったよ!」
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