ヤマハに不満爆発? 出場停止”処分”のビニャーレスは「わざとエンジンブローさせようとした」とチーム示唆
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、MotoGPスティリアGPでエンジンを故意に破損させようとしたため、今週末のオーストリアGPを欠場させることになったとチームが示唆している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハはMotoGP第11戦オーストリアGPで、マーベリック・ビニャーレスを欠場させるという驚きの発表を行なった。これはビニャーレスの体調に問題があったわけではなく、前戦スティリアGPでビニャーレスが”原因不明のイレギュラーな操作”を行なったからだという。
ビニャーレスはスティリアGP決勝をピットレーンに入ってフィニッシュしたが、彼は電子機器のトラブルによってダッシュボードに“ピットレーン”とメッセージが表示されたためだと主張していた。
ビニャーレスは赤旗が出る前のレース序盤では「素晴らしい時間を過ごしていた」が、赤旗が出てピットに戻ってから状況が変わったようだ。
「レースが中断され、ピットに入り、クラッチとタイヤを交換してもらったが、まったく違う展開になってしまった」とビニャーレスは嘆いた。
レース後、彼の父親であるアンヘル・ビニャーレスは次のようにソーシャルメディアに不穏な投稿を行なっている。
「沈黙は終わりだ!!!! 今日起こったことは恥ずべきことだ! ライダーが去るからといってこのようなことをするとは」
一方、ヤマハは8月12日に声明を発表。ビニャーレスがバイクを破損させようとしたとして、オーストリアGP出場停止を明かした。
motorsport.comの調べによると、ビニャーレスは赤旗再開後のレースフィニッシュ時、フィニッシュラインを通過せずにピットレーンに入る途中でエンジンをオーバーレブさせようとしたと主張しているようだ。
こうした状況は、1993年のジョン・コシンスキーのエピソードを彷彿とさせる。
コシンスキーはラッキーストライク・スズキから250ccクラスに参戦。7レースで表彰台を2回獲得する好成績を収めたものの、チーム関係者との関係がうまくいかず、3位となったオランダGPレース後のクールダウンラップでマシンをバーンナウトさせたうえに破壊し、表彰式をボイコット。これによって彼はチームを解雇された。
ビニャーレスにとってこの状況は、ヤマハとの契約を1年残しながらも打ち切ることになった事態の延長線上にある。事情を知る関係者がmotorsport.comに語ったところによると、ビニャーレスは赤旗中断時にピットに入ってきた際、「エンジンは問題なく動いているから触らないでくれ」と言っていたという。
しかしチームはクラッチを交換し、エンジニアがコンピューターを接続してエンジンを触った。因果関係は分からないが、ビニャーレスのバイクはリスタートに向けたウォームアップラップを前にグリッド上で停止。ビニャーレスはピットレーンからのスタートを余儀なくされている。
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