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2020年、日本初の市街地レース実現へ(2):”日本初”となることの現実

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2020年、日本初の市街地レース実現へ(2):”日本初”となることの現実
執筆:
2019/11/28 3:24

A1市街地レースクラブは、2020年の9月20日に日本初となる公道・市街地レースを、島根県の江津市で開催すると発表した。レンタルカートを用いて開催するこのレース……予定通り実現すれば、日本初の公道レースとなるが、その重圧は計り知れないようだ。

 2020年9月20日に開催されることになったA1市街地グランプリ江津大会”GOTSU 2020”は、日本で初の市街地レースとなる。

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 自民党が中心となって、公道レースを推進するための法案成立を目指しているが、まだ国会に提出される前の段階。にも関わらず、自治体や警察も、A1市街地グランプリ江津大会”GOTSU 2020”に協力するという立場を取っているという。そこまで漕ぎ着けるまでの努力は計り知れないモノであったといえよう。

 しかしその一方で、何か好ましくないことが起きてしまえば、悪しき先例として記録され、今後の日本における市街地レースに大きな影響を及ぼすかもしれない……オーガナイザーも主催者も、そんな大きなプレッシャーを感じているという。

「正直に申し上げて、1回目のレースは、あまり期待しないでくださいとしか言えません」

 オーガナイザーであるA1市街地レースクラブの上口剛秀代表はそう語る。

「例えば近くには病院があります。それでもしレース中に緊急車両が通るということになったら、その指示が出てから1分以内に道を空けなければいけないです。そのために赤旗中断にする……そんなこともあるかもしれません」

「また、郵便局の集荷の時間も決まっています。ですから、予選と12周のレースを1回しかできません」

 市街地を封鎖してレースを行なうが故、様々な制約が課せられているのだそうだ。そして出場するドライバーについても、制限がかかるという。

「それから、”ちゃんとした人”が走ってくださいということにもなりました」

 そう上口代表は説明する。A1とは、Anyone=誰でもという意味。当然出場ドライバーも広く募集したい。しかしそれはなかなか簡単ではないようだ。

「本来ならば、参加するドライバーも募集したいですよね。でも、これが日本での初めてのレース。ちゃんと事故のないようにレースをしなきゃいけないです。マシン同士が当たる分にはいいですが、誰かが怪我をしてはダメですし、何かを壊してもダメ……そういうことをしっかりと分かっているドライバーが走らなければダメなんです」

「それと同じ理由で、コースサイドにお客様を入れることもできません。コースはバリアで囲みますが、マシンが観客席に飛び込んでしまってはいけないので……ご覧いただける場所は、限られた3箇所だけになる予定です」

 ”初”であるが故に、注目度は非常に高い。しかし今後に向けて”良い”先例にならなければならない……そんな責任もA1市街地グランプリ江津大会”GOTSU 2020”にはかけられている。

「たくさんPRして、多くのお客様に来ていただいた方が良いのはもちろんです。ですが、その分リスクは大きくなってしまう。何かあれば、日本での公道レースが、何十年もできなくなってしまうかもしれません」

「1回目は学習する時だと思います。ボランティアはどうするのか、レースはどうするのか、自治体はどう関わったのか……などということについてですね。この第1回目が、大きな資料になるのではないかと思います」

 上口代表は今後、A1市街地グランプリの開催地を複数箇所に広げ、シリーズ戦にしていきたいと抱負を語る。そして技術開発の実験場、展示の機会としての価値を生み出し、さらに多くの参加者が集まり、挑戦できるイベントにしたいと主張する。そして数年後には、車格の大きな”マシン”を走らせたいとも考えているようだ。

「このA1市街地グランプリで、次のモータースポーツの世界観を感じて欲しいと思っています。次世代のエネルギーがどうなるのか、その実験の場として考えられるかもしれないです」

「今回のスケール感は、非常に良いサイズだと思っています。大手メーカーは当然出ることができると思いますが、小さなベンチャー企業でも挑むことができる。そしてそこで行われた実験は、市販車だけでなく、広く社会に活かせるかもしれません」

「今年の東京モーターショーを見ましても、もうクルマ単体で考えるような時代ではなくなってきていると思います。それをここで実現したいです」

 上口代表はこのレースを行なう意義について、”実験のスピードを速めること”だと主張する。

「レースは、開発時間のスピードを速め、それを一般にPRする役目を担えると思います。自動運転のクルマを走らせることだってできるかもしれません。1.7kmの公道でぶつかってもいいところなど、まずありません。そういう意味では、”公道サーキット”というのは絶好の場所なんです。モータースポーツをやるだけでなく、色んなことを同時に出来る場所を作る……それが考え方の基礎にあります」

「そして3年後には、もっと違うクルマを走らせたいと思っています。カート場でも走れるような小さなクルマなんですが、安全性が高く、未来がイメージできるようなもの。皆さんにも体験していただけるようなものだといいですね。でもそれは我々だけではできません。多くの方にチャレンジしていただき、そして技術の素晴らしさを、企業が試せるようにしたいと思っています」

 前述のとおり、日本で初の市街地レースとなるA1市街地グランプリ江津大会”GOTSU 2020”。開催計画の公表以降、予想以上に大きな反応があったという。

「反応はかなりあります。ボランティアをしたいとか、レースに出たいとか、レース開催をしたいという地域からのお問い合わせもいただいています。自動車メーカーのEV関係の方からもお話をいただきました。思った以上に反応が良いです。今、環境問題をはじめ、社会が変わっていかなければならない時代の中で、この市街地グランプリが多くの方々にとって変化のきっかけになればと思います」

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この記事について

シリーズ Other Truck
執筆者 田中 健一