登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

レースチームも民主化の時代。”ファン所有の”WECチームが発足……ドライバーや参戦レースを投票で決定!

フェルディナンド・ハプスブルクは、2023年のWECにファンが所有・運営する初のレースチームで参戦する計画を立てている。

#41 Realteam By WRT Oreca 07 - Gibson: Rui Andrade, Ferdinand Habsburg-Lothringen, Norman Nato

写真:: JEP / Motorsport Images

 フェルディナンド・ハプスブルクはベルギーのWRTと共同で、ファンが所有・運営するレーシングチーム「Rebel Team(レベルチーム)」を立ち上げた。

 ハプスブルクは、WRTでロビン・フラインスとシャルル・ミレッシと共に昨年のル・マン24時間レースでをLMP2クラス優勝。世界耐久選手権(WEC)の2021年シーズンでもクラスチャンピオンに輝いた。

 今季ハプスブルクはRealteam Racing by WRTの一員としてLMP2クラスに参戦し、セブリング1000マイルとスパ6時間で表彰台に上がっている。

 ハプスブルクとWRTが立ち上げたレベルチームはまず、オレカ『07』で挑むWECの2023年シーズンのLMP2クラス参戦に向けて、約2000人のファンを募集している。

 メンバーとしてレベルチームに参画するファンは、ハプスブルクのチームメイトの選択やマシンカラーリングなどのチーム運営に関して、投票で参加することができる。この制度への参加費は未定だが、シーズンあたり500〜1000ユーロ(約7万〜14万円)程度になる予定だという。

 ハプスブルクは今回のプロジェクトに関して、「レースチームのオーナーシップを”民主化”すること」と「チームを所有するコミュニティを作ること」が大きな目的だと説明している。

「ひとりやふたりがドライバーを選んだり大きな決断を下したりするのではなく、手頃な価格で、チームを所有することやモータースポーツ活動への参加を夢見ていた全ての人たちが参画できるようになるのだ」

 WECの第4戦モンツァ6時間の金曜日に行なわれたレベルチームの発足会で、ハプスブルクはそう語った。

「これまでモータースポーツで判断を下す機会を持たなかった人たちが、ついにその力を手に入れることができる」

「興味を持ってくれる人、参画したいと思うファンは世界中に沢山いると思う」

#41 Realteam By WRT Oreca 07 - Gibson: Rui Andrade, Ferdinand Habsburg-Lothringen, Norman Nato

#41 Realteam By WRT Oreca 07 - Gibson: Rui Andrade, Ferdinand Habsburg-Lothringen, Norman Nato

Photo by: JEP / Motorsport Images

 ハプスブルクは、メンバーはメッセージ・通話アプリ「Discord」を通じてコミュニティに加わり、マシンやレーシングスーツのカラーリングなどを選択できるようになると説明した。

 またメンバーは「コミュニティが一堂に会して行なうクールなイベント」にも参加できるようになると語っている。

 彼がレースチームの主導権をファンに移そうとしているのには、モータースポーツは「スポンサーよりもファンとの結びつきが強いと常に感じていた」からだという。

 レベルチームのコミュニティメンバーが最大1万人まで増えれば、参戦カテゴリーを増やす決定も下せるとチームのビジョンを語った。

「もし完売することができれば、もっと多くのことができるようになる。投資してくれたお金で、もっと多くのレースを行なうことができるようになるんだ」

「アメリカのデイトナ24時間や、さらにIMSA(ウェザーテック)スポーツカー選手権でもっと多くのレースを行なうかどうかなどを、メンバーが投票で決めることができる」

#41 RealTeam by WRT Oreca 07 - Gibson LMP2 of Rui Andrade, Ferdinand Habsburg, Norman Nato

#41 RealTeam by WRT Oreca 07 - Gibson LMP2 of Rui Andrade, Ferdinand Habsburg, Norman Nato

Photo by: JEP / Motorsport Images

 そして将来的には、レベルチームのコミュニティを通じて資金難に苦しむ若手ドライバーを支援することも可能になる予定だという。

「僕のゴールは、F3に上がる資金がないF4のドライバーを支援できるプラットフォームをファンに提供することだ。もしかしたら、史上初のファン支援型のF1ドライバーへ投資できるかもしれない」

 レベルチームのコミュニティへの参加費は9月のWEC第5戦富士6時間までに決定され、こちらからメンバーシップを入手できるようになるという。

 ハプスブルクは、今年の11月〜12月にはコミュニティメンバーがチーム運営について決定を下せるようになると説明している。

 ハプスブルクとWRTが進めるレベルチームのプロジェクトに関わるスポンサーについても、すでに協賛を得られている企業はあるとしている。

 1年目のメンバーシップが2000名に達した場合は、レベルチームでハプスブルクと共に走るプロドライバーを、6名の候補の中からコミュニティメンバーが投票で決めることになると彼は説明している。

 
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 WECモンツァ予選|グリッケンハウス708号車がポールポジション。デビュー戦プジョー9X8は5番手
次の記事 WECモンツァ決勝|アルピーヌが2.7秒差でトヨタ8号車下し今季2勝目。プジョー9X8はトラブル多発の船出に

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本