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フォーミュラEの“エキサイティング”な予選方式は改善の余地あり? ドライバーから不満の声

フォーミュラEのドライバーたちは、物議を醸している現行の予選フォーマットについて、チャンピオン争いの行方を左右しかねないとして変更を求めている。

Oliver Rowland, Nissan e.Dams, Nissan IMO2, Oliver Turvey, NIO 333, NIO 333 001

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 2021年シーズンからFIA世界選手権として開催されているフォーミュラE。このシリーズはこれまで非常にユニークな予選方式を採用してきているが、マイナーチェンジを経た今でもドライバーからは不満の声があがっている。

 現在のフォーミュラEは、24人のドライバーを6人4グループに分けて予選Q1を実施。そのベストタイムで総合トップ6に残ったドライバーが、スーパーポールセッションで再度アタックを行ない、ポールポジションを争うフォーマットとなっている。予選のグループ分けに関しては抽選で行なわれていた時期もあったが、現在は選手権の順位によって決められることになっており、ランキング上位6名のドライバーが最初の組になり、以下7〜12位のドライバーが2グループ目……という形で振り分けられる。

 セッションではマシンが走れば走るほど、路面にラバーがのってコースコンディションが良くなっていく。それはつまり、予選で最初の組に振り分けられたランキング上位組は非常に不利であり、これが混沌としたスターティンググリッドを作り出すことに一役買っている。さらに言えば、上位陣がグリッド下位に沈むことで、決勝レースでは速いマシンが後方から追い上げていくというエンターテイメント的要素も追加される。

 この予選方式はショー的要素を持っているものの、チャンピオン争いに大きな影響を与えるとして多方面から非難を浴びている。また、出来る限り良いコンディションでアタックをするために、同グループのライバルと牽制し合いながらギリギリまでアタック開始を遅らせようとした結果、コントロールラインを通過する前にチェッカーが振られてしまい、全開アタックができないまま予選を終えるという茶番劇もしばしば見られる。今季の開幕戦ディルイーヤePirxでもそのようなケースが散見された。

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 日産・e.ダムスのオリバー・ローランドも、開幕戦からこの予選形式に苦しめられたひとりだ。彼はサウジアラビアで行なわれたダブルヘッダーの2戦とも予選Q1で最初のグループとなり、それぞれ10番手、13番手と低調な結果に終わっている。

 ローランドはこのラウンドでフロントロウを獲る力があったと信じており、フォーミュラEは直前のプラクティスと予選との間隔を狭めるなどして、予選第1グループのドライバーが十分なグリップを確保できるようにすべきだと主張している。

 ただ、これには落とし穴がない訳ではない。プラクティスから予選までの感覚が短いということは、プラクティスでクラッシュした場合にマシンを修復するために使える時間が短くなってしまい、予選に出走できなくなるリスクが高まるのだ。

「少し極端すぎる気がするね」

 ローランドは現行の予選フォーマットに関してそう語る。

「エキサイティングなレースをしたいというのは分かる。でも同時にレーシングドライバーの視点から考えてみるとね……」

「(開幕2連戦では)誰よりも最高の仕事をしたと思うし、6位と9位で帰ってくることができた(第2戦は他車のペナルティにより7位に繰り上げ)。でもこの結果は物事の全貌を映し出すことができていない」

「エキサイティングなレースを作り上げたいというのは分かる。ただもっと良い方法があると思うんだ。FP2をもっと予選に近付けて、Q1に向けて路面がめちゃくちゃにならないようにするとかね。予選がFP2の30分後に行なわれるなら、改善されるだろう。そう考えている」

 予選のフォーマットがチャンピオン争いを左右する可能性があるかどうかについて尋ねられたローランドは次のように答えた。

「もちろんだ。(チャンピオン争いで)誰かが独走することはないと思っている。そして最終戦で(予選)グループ2に入ったドライバーが優勝してチャンピオンになることだってあるかもしれない」

「昨年、アントニオ(フェリックス・ダ・コスタ)はグループ1に入れられながらもなんとかして数レースで勝ってチャンピオンになった。目指さなければいけないのは、予選グループ1からでもレースに勝って、チャンピオンになることだ」

 今季開幕戦で3位に入り、翌日の第2戦予選でグループ1に入ったが、他車と牽制し合った結果ラストアタックに間に合わなかった。彼にとってこのようなことは初めてではなく、昨年のマラケシュePrixでも同じようにアタックに失敗している。

 エバンスの所属チームであるジャガーは、昨年のマラケシュePrixでは単にチームがドライバーをコースに送り出すのが遅すぎたことを認めているが、今回のディルイーヤePrixではタイム的に十分に余裕があったと感じている。

 ジャガーのチーム代表を務めるジェームス・バークレイは、ライバルたちのスポーツマンシップの欠如を非難。motorsport.comに対して次のように語った。

「今回起こったことはプロとして恥ずべきものだ」

「ドライバーを抑えることは、我々が見直すべきことである。我々のシリーズは今や世界選手権になったのだから、誰もが予選ラップを行なうチャンスがあってしかるべきだ」

「基本的にピットレーンの先頭にいるチームは、我々をはじめとする他のチームがピットから出てくるのを待っていればいい。そして我々が出てきたところでその前に立ち、ペースをコントロールするんだ」

「予選ラップを行なわせないために強制的にペースをコントロールすることは、私としては度が過ぎた行為だと思う」

 

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