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マクラーレン、開発目標未達でマシンは空気抵抗多め? 「とはいえ想定内」とチーム代表は落ち着き促す

マクラーレンの2023年型F1マシンとなる『MCL60』は、空気抵抗の多い仕様になっている点が、初期段階としては満足できない部分だとチーム代表は語っている。

Oscar Piastri, McLaren MCL60

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1のプレシーズンテストが始まり、各チームの新車に対するフィードバックが徐々に明らかになりつつある。そのなかで、マクラーレンは新車『MCL60』の初期の問題として、空力効率が悪く、ドラッグが多い点を挙げている。

 マクラーレンは新車MCL60に関して、プレシーズンテストの段階では開発目標をいくつかの部分で達成できなかったと、既に認めている。

 開幕戦は既に来週まで迫っているが、彼らはこの状況でどのような困難に直面するかはまだ分からないとしており、さらにアゼルバイジャンGP以降で予定されているアップデートが、状況を好転させる助けになるだろうという楽観的な考えも示していた。

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 今シーズンからチーム代表となったアンドレア・ステラは、MCL60の抱えている問題について、最大の焦点は空力効率にあり、空気抵抗が多い状態にあることを示唆した。

「昨年、我々は開発面でいくつか明確な目標を持っていた。空力効率やタイヤの活用に関する部分、バランスを改善するためのモノなどだ」と、ステラは言う。

Oscar Piastri, McLaren MCL60

Oscar Piastri, McLaren MCL60

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

「実際、そのほとんどの目標は達成されているんだ。だが、マシンの空力効率面の目標については、まだ達成できていない部分のひとつになっている」

「いくつかの目標は達成されているんだが、空力効率はまだ目標を追っているところ……つまりトップ4になれる位置には到達していないのだ。だから我々に足りていない部分のひとつだと言える」

 ステラは今回のテストにおけるこの状況は、衝撃的なものではないと語る。その理由として、ここ数週間のファクトリーで得られたデータと一致していることを挙げた。

「この2日間に見てきたことに基づいて言えば、パフォーマンスはかなり想像していたものと近いといえる」

「サプライズがあったわけじゃない」

「エアロダイナミクスの観点からも、データは予期していた相関関係があった。パフォーマンス面についても、テストのラップタイムはエンジンモードや燃料、コンディションによって左右されることは分かっていたし、評価することはできる」

「我々にやらねばならないことがあるのは理解している。だが今シーズンについて考えると、1年は長いし、競争上のポジションにも変化があるだろう」

「そして発表会でも話したが、我々は良好な形で開発を進められている。そこに集中しているんだ。シーズンスタートは現実的になる必要があると思うが、シーズンの先という意味では楽観的なままだよ」

 なお開幕戦バーレーンGPの見込みについて聞かれた際、ステラは中団グループで争うということで、予選Q3進出のチャンスとQ1敗退のリスクが同程度あると認めている。

「中団グループはかなり接近していて、差が詰まっているとが分かると思う」

「つまり、セットアップやマシンから全力を引き出したり、しっかりと良い仕事ができなければ、予選Q3に進める可能性と同じくらい、Q1を抜けることすら大変になるかもしれないということだ」

「だから一歩間違えればそこで敗退となる可能性もある。競争力について話をすれば、シーズンを通じての目標はトップ4のマシンとすることだと思っている。ただ、今のところそれは必ずしも射程内にあるわけではないとも考えている」

 
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