プロスト、フォルギエリ……レース界の重鎮が現代F1に苦言?「もっと創意工夫を」
アラン・プロストは、グランプリレースは技術だけでなく、創意工夫にも焦点を当てる必要があると考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
現在のF1は、優れた熱効率と出力を誇るV6ターボハイブリッドエンジンを搭載している。しかし、以前の自然吸気V10、V8エンジンと比較してエンジン音に迫力がないことへの批判も少なくない。
FIA発行の雑誌「AUTO」の企画の一環として、F1にとって記念すべき1000レース目となる第3戦中国GPに先立ち、業界を代表する著名人がチャンピオンシップの歴史と未来について議論した。
4度のF1ワールドチャンピオンで、現在はルノーのスペシャルアドバイザーを務めるアラン・プロストは次のように語った。
「我々はたくさんの技術、データがある時代の中にいる」
「その技術は素晴らしく、大手のエンジンメーカーにとっては、レースと社会がより密接に結びつくという点で良いことだ」
「それらを踏まえてこのスポーツの将来の方向性について話すなら、個人的な意見として、F1はもっと創意工夫があって、驚きと戦略的な可能性がある方向に向かうべきだと思う」
「我々はこのスポーツを、ドライバーやエンジニアなどの人にスポットを当てたものにする必要がある」
「もちろん、極限のエンジニアリングも必要だが、そこはもっとバランスをとる必要があると思う」
「そうすれば、F1はもう少し人々に分かりやすいものになると思う」
1960年代から70年代にかけて、フェラーリで数々のタイトルを手にした伝説的なエンジニア、マウロ・フォルギエリも、現代の特定の技術から少し離れた方がいいという意見を示した。
現在84歳となったフォルギエリは、今もF1を見ているという。
「ハイブリッドへの転換は正しいが、私はもっと本当のオーバーテイクを見たい」とフォルギエリは語った。
「それを実現する唯一の方法は、DRSを廃止することだ。私はそれに嫌悪感を抱いている。空力的なダウンフォースを減らして、全ての技術革新をホイールベースの範囲内で行うべきだ」
「そのようにすれば乱流は減り、オーバーテイクの際の障壁も少なくなるだろう。そして私はエンジンに関する数多くのルールもなくし、もっと想像力を働かせるべきだと思う」
「自分も生き残り、そして他人のことも尊重するのだ……つまり、愛の力だよ。それはおそらく、ハイブリッドパワー以上の力を発揮するだろう」
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