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クアルタラロ、ウエットでの弱点は未だ解決できず。「ストレートからコーナーまで最悪のフィーリング」

ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第11戦オーストリアGPのFP2を終え、ウエットコンディションでは”解決できない問題”を抱えていると語った。

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 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、ウエットコンディションで”解決できない問題”を抱えており、フィーリングは最悪だと語った。

 クアルタラロはMotoGP第10戦スティリアGPの雨が降る中で行なわれたフリー走行で、バイクに全く自信が持てず、自分にとって悪夢のようなコンディションだったと訴えていた。

 スティリアGPと同じくレッドブルリンクでの連戦となった第11戦オーストリアGPは、フリー走行2回目が突然の雷雨に見舞われた。その後、路面が乾いていくというダンプコンディションでセッションが行なわれた。

 クアルタラロとヤマハが最も苦手とするのが、この中途半端なコンディションだ。このFP2では12人しかタイムを計測しなかったが、クアルタラロは9番手だった。

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 彼は自分のパフォーマンスを向上させるために、何か「これまでとは違うこと」をしなければならないと認めているが、問題の解決までには至っていないようだ。

 ウエットコンディションでのフィーリングはどうかと訊かれ、クアルタラロは「ああ、今日はベストではなかった」とmotorsport.comに答えた。

「午前中(FP1)のフィーリングはとても良かった。でもウエットではまだ自信がない」

「僕たちは、ウエットで改善できない問題を抱えている。何か違うことを試してみて、改善できるかどうかをみてみたい」

「最終的には9番手になれたけれど、ウエットではフィーリングが良くないんだ。だからこのフィーリングを改善するためにベストを尽くすつもりだ」

 クアルタラロは一体どんなところに問題を抱えているのか、具体的に説明できるかと訊いたところ、彼は次のように答えた。

「コーナーに入る時に、リヤのグリップに関するフィーリングがないんだ。だからコーナーでスピードを出す自信が持てない」

「ウエットコンディションではコーナリングスピードがとても重要なことは分かっている。でもストレートからバイクを倒すところまで、最悪のフィーリングだ」

「ウエットでさらに速くなるためには、この点を改善する必要がある」

 クアルタラロはFP1終盤にターン9でマシンを停めたシーンもあったが、これはギヤチェンジのタイミングで異変を感じ、用心のためにストップしたのだという。ただ、マシンに特に問題はなかったようだ。

「ターン7から8に向けて方向転換した時、ふたつギヤをシフトしているんだけど、ギヤがひとつ入らなかったんだ」とクアルタラロは説明した。

「ギヤが3速のままだった。そのコーナーでは3速を使っていなかったし、電子制御も出力を低くしていた」

「だから僕はパフォーマンスが低下して、エンジン出力がどんどん下がっているように感じたから、ストップしたんだ」

「ダッシュボードには何も表示されていなかったが、何か変な感じがした。すべてを見直したところ、問題はなかったのでもう一度走ることにしたんだ」

「エンジンやギヤボックスに問題があったわけではなく、ただ一度だけ(ギヤ)レバーを十分に強く押さなかったから、ギヤが変わらなかっただけだった」

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