マクラーレン代表、F1レースディレクターのマイケル・マシを気遣う「非常に難しい仕事であることを皆覚えておくべき」
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、マイケル・マシが批判を浴びていることについて、激しいタイトル争いの中でレースディレクターを務めることの難しさを十分理解する必要があると語った。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最終ラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)を交わして劇的な形でタイトルを獲得したF1アブダビGPは、レース展開を大きく左右した終盤のセーフティカーの運用方法について疑問の声が挙がっている。それに伴い、レースディレクターを務めるマイケル・マシは批判に晒されている。
2021年はフェルスタッペンとハミルトンがシーズンを通して激しいタイトル争いを繰り広げたこともあり、彼らの接触をはじめとするレースコントロールの裁定に関して、これまで以上にスポットライトが当てられたシーズンだったと言える。
しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、マシの仕事ぶりには満足していると語る。彼は特に、マシの仕事が大変なものであると強調し、今季の激しい争いの中で行なわれた裁定だけで判断をするのはフェアではないと述べた。
「今回(アブダビで)起こったことはさておき、我々の見解を述べるならば、ここ数シーズンを通してマイケルと行なったオープンで透明性のある話し合いには感謝している」
「我々とだけではなく、パドックのチーム全体と共に物事の対処に動いた彼のやり方には、非常に満足している」
「だから、コースの内外で非常に激しかった今年のチャンピオン争いが、過熱した批評に繋がってしまうこと、現実を正しい形で伝えられなくなることに注意しなければならないと思う」
「繰り返しにはなるが、我々はマイケルのやり方に非常に満足している。彼は我々の意見を聞いてくれるし、改善点にも常に耳を傾けてくれる。それが私の見方だ」
マシのレースディレクションに関しては、前任者である故チャーリー・ホワイティングとしばしば比較され、ホワイティングの方が良い仕事をしていたと非難されることがある。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表もサウジアラビアで「ホワイティングが恋しい」といった旨の発言をしていた。
ザイドルはこれについても次のように言及した。
「過去の方が今とは違い、何もかも良かったというようなコメントをするのはフェアではないと思う。私は今も昔も良いと思っている」
「今年のように激しい戦いが繰り広げられる中でレースディレクターを務めるということは、非常に難しいと思う。人々はそれを肝に銘じておく必要があるだろう」
また、F1ドライバーで構成されるGPDAの理事を務めるセバスチャン・ベッテルは、今シーズンの裁定を過去のものと比較することは間違っていると指摘した。
「誰しもそれぞれの意見があると思う」とベッテルは言う。
「スチュワードはそっとしてあげた方がいいと思う。今でも十分大変だからね。理想を言えばもう少し一貫性が欲しいけど、人間的な側面はどうしてもある」
「だから100%正しいことをする、というのはおそらく難しいんじゃないかな。でもそれを目指す必要はあると思うし、何を改善できるか確認していく必要がある」
「ただ、罰金の額などを除けば、(裁定は)過去と比べて良くも悪くもなっていないと思う。とにかく(罰金は)余計だと思う」
「1万ドル、5万ドルと要求されるのは馬鹿らしい。内訳がどうなっているのか、領収書を見てみたいね!」
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