F1メカ解説|超高速サーキット・モンツァにどう挑む? 各チームが持ち込んだユニークな空力パッケージ
モンツァで行なわれるF1第16戦イタリアGPには、各チームが低ダウンフォース仕様の空力パッケージを持ち込んでいる。
写真:: Giorgio Piola
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
長いストレートを持つモンツァで行なわれるF1イタリアGPでは、毎年F1チームがトップスピードを上げるべく低ドラッグ&低ダウンフォース仕様の空力パッケージを続々投入してきている。
今季から新たな技術レギュレーションが導入され、ウイング類などのボディワークよりもマシン下面で多くのダウンフォースを生み出す”グラウンドエフェクトカー”が復活。ウイング類の重要度が減ってはいるものの、今年のイタリアGPに向けて各チームはマシンに変更を加えている。
トップスピードは重視したい一方で、ふたつのシケインはや最終コーナーのクルバ・アルボレート(旧パラボリカ)ではダウンフォースが欲しいところだ。各チームがどのように”スピードの殿堂”モンツァに挑もうとしているのか。見てみよう。
メルセデス
Mercedes W13 technical detail
Photo by: Jon Noble
メルセデスは、低ダウンフォース仕様のリヤウイングに併せて、キャンバーフラップが低いフロントウイングを持ち込んでいる。
Mercedes W13 technical detail
Photo by: Jon Noble
さらにメルセデスは、ダウンフォースと空気抵抗を低減するために、リヤウイング下のビームウイングの角度を寝かせてきた。
レッドブル
Red Bull Racing RB18 technical detail
Photo by: Jon Noble
レッドブルは、既存の低ダウンフォース仕様にトリムを追加。ダウンフォースとドラッグの両方を低減している。ただ、他チームのマシンよりも大きなリヤウイングだと言えそうだ。
フェラーリ
Ferrari F1-75 technical detail
Photo by: Jon Noble
フェラーリは、モンツァのコース特性に合わせて、ビームウイングの角度を変更してきたように見える。
マクラーレン
McLaren MCL36 technical detail
Photo by: Jon Noble
マクラーレンは、モンツァに合わせてフラップが短いフロントウイングを投入してきた。
McLaren MCL36 technical detail
Photo by: Jon Noble
リヤウイングも薄くなったモノが投入され、マシン前後のダウンフォースのバランスが取られている。ベルギーGPの際に使用されていたモノとは異なり、メインプレーンはスプーン形状になっている。
アルピーヌ
Alpine F1 A522 technical detail
Photo by: Jon Noble
アルピーヌは、ビームウイングに付けられていたガーニーフラップを排除。空気抵抗の削減を試みている。また2枚のビームウイングの距離が離され、上方のビームウイングは路面と並行に近い角度になっている。
アストンマーチン
Aston Martin AMR22 technical detail
Photo by: Jon Noble
アストンマーチンは、新たなフロントウイングを投入。最も上方のフラップが小さくなり、角度も従来よりも寝かされる方向になっている。
Aston Martin AMR22 technical detail
Photo by: Jon Noble
加えて、ベルギーGPで公開されたもののコース上で使用されることはなかった前後長の短いフラップを持つリヤウイングも持ち込んでいる。
ウイリアムズ
Williams FW44 technical detail
Photo by: Jon Noble
ウイリアムズも、ベルギーGPで持ち込まれたものの、マシンに装着されたことはなかった小さいシングルエレメントのビームウイングを使用している。
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