メルセデス代表、ハミルトンとラッセルのコンビは「面白い」と認めるも、来季の実現は否定
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルというラインアップが実現したら面白いだろうと話した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ルイス・ハミルトンが新形コロナウイルスに感染したことで、F1第16戦サクヒールGPにメルセデスから出場し、優れたパフォーマンスを見せたジョージ・ラッセル。メルセデスのトト・ウルフ代表は将来的にハミルトンとラッセルのコンビが実現したら”面白い”だろうと話した。
ラッセルはサクヒールGPの予選で2番手を獲得。決勝ではスタートでトップに立つと、レースの大半をリードした。
しかしセーフティカー出動中にピットインした際、チームがタイヤを取り違えるというミスを犯した結果後退。終盤にはパンクに見舞われ、最終的に9位でレースを終えた。
ウルフは、このレースが2022年以降のハミルトンのチームメイトを決める、ボッタスとラッセルの一騎打ちだとは考えていないとコメント。しかし、好パフォーマンスを見せたラッセルを称賛し、いつかはメルセデスに昇格させるべきだとだという声はF1パドックに多い。
来季に向けてラッセルがメルセデスのシートを獲得する方法はないのかと訊かれたウルフは、その考えを否定したが、ハミルトンとの将来的なパートナーシップがどのようなものになるのかについては考えを巡らせた。
「彼はウィリアムズのドライバーだし、ウィリアムズと契約した。我々のドライバーのラインナップはバルテリとルイスだ」
そうウルフは語った。
「だから、現時点では(来季のラッセル起用は)現実的な状況とは考えていない」
「でも、チーム内にふたりがいたら面白い状況になるだろうということは理解できるし、もしかしたら僕ら全員がちょっとワイルドな感じになるかもしれない。もしかしたら、将来的にはそれが実現するかもしれない」
ウルフは、ウイリアムズにとってラッセルのパフォーマンスが分かりやすい基準になったと語った一方で、2021年にウイリアムズとの契約が終了して以降はどうなるか分からないと主張した。
「ジョージは常にメルセデスのドライバーであり、今はウイリアムズのドライバーでもある。彼ら(ウイリアムズ)も、彼が今回見せたパフォーマンスを誇りに思っているだろう」
「彼らは、ウイリアムズでの彼のラップタイムがベンチマークになることも分かっている」
「今、我々は将来を見守る必要がある。正直言って、それが我々にとって何を意味するのか、まだ決めていないんだ」
ラッセルとの勝利を逃したことについて、ウルフは落胆しているのと同時に、サクヒールGPを悲しい日だと捉えるべきではなく、ラッセルというまだ若い(22歳)ドライバーのポテンシャルを確認できた日だと考えるべきだと語った。
「サクヒールGPは悲しい日ではない。チームとして学んだ日であり、チャンピオンシップを巡って厳しい戦いをしているときには、無線機を故障させたくないということを学んだ日なんだ」
「そして、ジョージ・ラッセルは将来的に頼りになる選手だということを学んだ。彼は将来のスターに必要な全ての要素を持っている」
「彼がメルセデスでの初レースで得られたかもしれない結果を考えると残念だが、その一方で彼のパフォーマンスには満足している」
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