マクラーレンCEO「レッドブルの自社パワーユニット開発は非常に勇敢」と評価
レッドブルがホンダのF1パワーユニットプロジェクトを引き継ぎ運営するという決定について、マクラーレンのCEOザク・ブラウンは「非常に、非常に勇敢だ」と評価している。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ホンダが2021年シーズンをもってF1活動を終了するという決定を受け、レッドブルは2022年からF1パワーユニット(PU)開発プロジェクトを引き継ぐ契約を交わした。
長期的には、レッドブルは2025年に導入される規定に対応した独自PUを開発・製造・運用していくという野心的な計画を持っている。
レッドブルがプロジェクトに行なう投資は高額であり、2004年末に前身のジャガー・レーシングを買収した時の投資額に匹敵する。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、レッドブルにはプロジェクトを成功させるためのリソースと意欲があると考えている一方で、チームが独自にPUを開発することにリスクがないわけではないと考えている。
「レッドブルの決定はとても、とても勇敢だと思う。彼らは確実に成功を収めるだろう。レッドブルは多くのリソースを抱える素晴らしいレース組織だ」と語る。
「しかし、もしパワーユニットの開発凍結が行なわれていなかったら、このプロジェクトを引き受けていたかどうかはわからないだろう」
「だからルールでコストを抑えるところに持っていけたのは良かったと思っている」
レッドブルは、メルセデスやフェラーリ、ルノーといったマニュファクチャラーに匹敵する規模の組織を受け入れることになるわけだが、ブラウンはそれを管理するのは簡単なことではないと考えている。
「リスクがない訳ではない」と彼は言う。
「何百人ものスタッフを抱える組織を引き受けることで、かなり仕事は増えることになると思う。とはいえ、レッドブルは非常に優秀な人材を採用しているようだ」と続けた。
ブラウンは、ホンダの撤退によりレッドブルが最初から既製のPUを手に入れたという特殊な状況が、このプロジェクトを成立させた唯一の要因であると言う。
そのため、今のところマクラーレンが独自のPUを作る可能性はないと彼は考えている。
「彼らはホンダ製エンジンや多くの知的財産、インフラを引き継ぐことで、ゼロから始めるよりもはるかにコストを抑えることができた」
「このような機会があったとしてもマクラーレンが同じ様にエンジン開発を行なうとは考えていない。ホンダが去った後にレッドブルがエンジンの分野に進出するとは思っていなかったからね」
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