ロケットスタート見せたアロンソ、”ダークサイド”に堕ちる!?「これまでの9レースは逆の立場だったけど……」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1初のスプリント予選レースでアグレッシブなパフォーマンスを見せた後、今季残りのレースは「ダークサイド」にいるつもりだと語った。

F1第10戦イギリスGPで初めて実施されたスプリント予選レース。そこで最も印象的なパフォーマンスを見せたのは、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だったと言ってもいいだろう。
ソフトタイヤでのスタートを選んだアロンソは、オープニングラップで11番グリッドから5番手までジャンプアップしてみせた。その後はランド・ノリス、ダニエル・リカルド(共にマクラーレン)と激しいバトルを繰り広げた。
ストレートでスリップストリームを利用されまいと、右に左にラインを変えていたアロンソだったが、マクラーレンはレースコントロールに苦情を出した。その後、アロンソはエンジニアからブレーキングゾーンでラインを変えないよう警告が出ていると伝えられた。
結局、ノリスやリカルドには抜かれたアロンソだったが、7位でスプリント予選レースをフィニッシュ。ノックアウト予選から4ポジション上げることに成功した。
ウィービングに関する警告について訊かれると、アロンソは「驚いた」とmotorsport.comに語った。
「ブレーキング中に動いたことはないし、動いていたのはストレートの最初の方だった」
「でも、正直言って気にしていない。僕はこれまでの9レース、”逆側”にいたんだ。だから今季残りの期間は、”ダークサイド”にいるだろう」
アロンソは今季これまでのレースで、FIAの対応に不満を持つことが多かった。前戦オーストリアGPでは予選でアタック妨害を受け、FIAが”紳士協定”違反に対応するべきだと主張。決勝レースでは、スタート直後のターン1でコースオフしたマシンに抜かれたとして、不満を爆発させていた。アロンソの”ダークサイド”発言はそうした背景から出てきたモノだろう。
決勝レースでも1周目のポジションアップを狙っているかと訊かれ、彼はアグレッシブに戦うことを約束した。
「ああ、やってみる。僕の前にいる人たちは、僕たちよりも大きな目標に向かって戦っている。だからこそ僕たちはアグレッシブになる。ここ3、4レースはアグレッシブに戦ってきた。バクーでは(赤旗掲示後)残り2周のレースだったけど、多くのポジションを奪うことができた」
「ポール・リカールとオーストリアでは、多くの順位を挽回したが、1周目にサーキットの外からオーバーテイクされたのに、ペナルティはなかった」
「ここではそれが少し難しいようだ。だから、明日は順位を回復できるかどうか、そして全員がコース上に留まることができるかどうかを見てみよう」
今回のスプリント予選レースの1周目は、長いF1キャリアの中でも最高のパフォーマンスだったとアロンソは振り返った。
「ああ、1周目はベストなもののひとつだったと思う」
「特にルノー時代はスタートが非常に良かったので、1周目のパフォーマンスが良かったことが多かった。でも今回は、ターン1への進入だけでなく、ターン3やターン4、ターン6、ターン9でも同じことができた。だから、より完成度の高いラップだったんだ」
しかしながらアロンソは、決勝レースで7位をキープするのは簡単ではないと認めた。
「17周のレースで、多くの人たちのタイヤにブリスターが出来ていたので、決勝はみんなにとって長いレースになるだろう」
「日曜日もかなり暖かくなる。普通の予選で僕たちは11番手だった。7番手からのスタートになったが、僕たちが7番目に速いという確信はない」
「難しいレースになると思う。でも自分たちに何ができるかを考えて、アタックを続けていきたいと思う」
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