ホンダと組むレッドブルが、良くなると確信できなかった……リカルド、移籍の理由を説明
今季ルノーに移籍したダニエル・リカルドが、レッドブルを離れることを決断した経緯について、改めて語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ダニエル・リカルドは、レッドブルからルノーに移籍した理由を改めて説明。ホンダのパワーユニットを使うことで、レッドブルが進歩できるとは信じられなかったと語った。
リカルドは昨年限りでレッドブルを離れ、今季からルノーに移籍することとなった。この決断については、多くの人々が驚いた。
しかしリカルド本人は、この移籍によって将来成功するチャンスを得られると強く信じている。そして、レッドブルがホンダのPUを手にしたことにより、強くなるとは確信できなかったとも語った。
「みんなこう言うんだ。僕は長年、ルノーとともに闘い、そして苦労してきた。でもホンダになったことで、そこから抜け出すチャンスがあったのに……なぜルノーに戻ったんだ? とね」
リカルドはmotorsport.comの姉妹誌であるF1 Racingのインタビューにそう語った。
「でも僕は、ホンダは数年間F1を戦ってきたけど、まだやるべきことがたくさんあると思ったんだ。もちろん、ルノーにもやるべきことはある。でも、彼らには数年間のアドバンテージがあるんだ。そのことは、彼らの方が目指すべきところに早くたどり着けるように感じた」
「もし、レッドブルがホンダと組んでうまくいかなかったらどうだろうか? だから、レッドブルに残ることの方がリスクがあるように感じたんだ……」
「それは僕にとって、個人的なリスクだ。去年は浮き沈みが激しかったからね」
昨シーズン、リカルドは多くのマシントラブルに見舞われ、リタイアすることが多かった。実際、夏休み明けのベルギーGP以降の9レース中4レースで無得点。モナコで勝った後は1度も表彰台に登ることができなかった。
「今年も、レース後のインタビューで、沈んでいたりするシーンを見ることもあるだろうけど……」
リカルドはそう前置きして、移籍を決断した経緯について語った。
「オースティンとメキシコのレース後は、僕はかなり落ち込んでいた」
「その2レースには、僕の親友が何人か来ていた。もしレース結果を気にしないのであれば、僕は日曜日の夜に街へ出て、”大丈夫だよ!”だなんて思っていたことだろう。でもマシンにうんざりしていた。だから彼らは僕を、ホテルの部屋から引きずり出さなければいけなかった。僕はただ不愉快だったんだ。レースの結果をとても気にしていたので、辛かった」
「時々、僕は『なぜこんな最低なスポーツを選んだんだ!』と考えることがある。テニスを見れば、ラケットのせいでゲームに負けるなんていうことはほとんどないからね。彼らは自身のその日のパフォーマンスで、相手を倒すことができる。レーシングカーとは違う」
そんな状況をさらに続けることは避けたかったと言うリカルド。そのためにも、環境を変えることが必要だった。
「レッドブルに留まっていたら、同じ環境でさらに数年フラストレーションを抱え続けることになってしまえば、このスポーツに苛立つようになってしまうかもしれない。そして、『これで終わりだ』と言うだけだったかもしれない。だから、新しい環境が必要だったんだ。そういうことだよ」
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