「一番速いマシンに乗りたい」ガスリーの来季のシートはどうなる??

来季レッドブル”再昇格”も噂される、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。今回イタリアGPで勝利を手にするなど躍進を遂げるが、自身の目標は”速いマシンに乗り、トップ争いをすること”だと語った。

「一番速いマシンに乗りたい」ガスリーの来季のシートはどうなる??

 今季イタリアGP優勝を遂げるなど、躍進のシーズンを送っているアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。彼は2019年シーズンをレッドブルのドライバーとしてスタートしたものの、思うような成績を残すことができず……シーズン前半を戦ったところで、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)に送り返され、現在に至っている。

Read Also:

 代わってレッドブルに”昇格”したのが、アレクサンダー・アルボンだ。ただそのアルボンもレッドブルで苦戦。先日のトスカーナGPでようやく初表彰台を手にしたものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンには大きく遅れを取っている。

 この状況により、アルボンとガスリーが再度入れ替わるのではないか、そんな噂が根強く語られている。これについては、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も完全否定するが、ガスリーは現状ではどう考えているのだろうか?

 ずっとアルファタウリで過ごすことで満足できるのか? そう尋ねられたガスリーは、次のように語った。

「その質問には、様々な側面があると思う」

「現在のチームのパフォーマンスに満足しているか? その答えは”イエス”だ。このチームと働けることは嬉しいか? これも”イエス”だ。目標はF1でより高いポジションを目指して戦うことか? それも”イエス”だ。その全てのことを考慮する必要があるんだ」

「僕はできるだけ速いクルマに乗ることができるよう、最善を尽くしている。現時点ではこれ以上のことはできない。去年のブラジルGPでは表彰台を獲得した。そして今年のイタリアでは、レースに勝った。このチームで勝ったのは、僕の前はセブ(ベッテル)だけなんだ。チャンスを手にするために、できる限りのことをしている」

「最終的には、片方が良い選択肢で、片方が悪い選択肢というわけではない。とっちだって良い選択だと思う。でも客観的に見れば、レッドブルには最速のマシンがある。僕は競争力があるドライバーだし、一番前を争いたいと思っている。アルファタウリと共に、何レース勝利のために戦えるか、それは分からない。でも将来、そういう時が訪れることを願っている」

「ただ、誰にもそれを保証することなんてできない。もう二度と、勝利を目指して戦うことなんてできないかもしれない」

「つまり僕が言いたいのは、僕は最善を尽くしているということだ。それが報われることを願っている。そして今僕がしている仕事と、今の強力なパフォーマンスは、僕に良いチャンスを与えてくれるだろう」

 ただガスリーは、自分にチャンスが巡ってくるかどうかは自分次第。アルボンがどういう状況にあるのか、それについては気にしていないと語る。

「彼に何が起きているか、それは僕の問題じゃないよ。だから、そのことについては本当に気にしていないんだ」

 レッドブルにとってトロロッソは、これまでは”ジュニアチーム”とも言える位置づけだった。しかしレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、名称が”アルファタウリ”となったチームは、今やジュニアチームではなく、姉妹チームであると語っている。

 とはいえ、アルファタウリからレッドブルへと移籍すれば、それは昇進であると多くの人たちがみなすだろう。

「僕はこれまでに、トロロッソとアルファタウリで、たぶん70ポイントを獲得したはずだ。このポイント数は、これまでこのチームで走ってきたどのドライバーよりも、はるかに多いモノだ」

 そうガスリーは語る。

「4位とか5位しか獲得したことのないドライバーでも、レッドブルに行くチャンスが与えられた人もいる。それは、僕が成し遂げたよりも低い成績だ」

「パフォーマンスが唯一の基準なら、僕は現時点ではうまくやっていると思う……でも、何が起きるかみてみよう。とにかく、僕は間違いなく最速のマシンに乗りたい」

 ガスリー曰く、昨シーズン中盤にトロロッソに降格させられたことは、自らに力を与えることになったという。

「僕はカートでも、ジュニア・フォーミュラでも、個人的な生活においても、若い頃に難しい時期を経験してきた。だから去年僕に起きたことは、大きな後退ではないよ」

「そのことは僕に大きな力とエネルギーを与え、何らかの理由でうまくいっていなかったことを示してくれた」

「アルファタウリでまともな人たちに囲まれ、最高のパフォーマンスを発揮するチャンスもある。F1はチームスポーツだ……僕ひとりで何でもできるわけじゃない。今のパフォーマンスは、周りにいる全ての人のおかげなんだ」

 ガスリーにとって最適な環境は、自分がセカンドドライバーになる可能性のあるトップチームなのか? それとも自身が完全なファーストドライバーになれる環境なのか? それについて尋ねられたガスリーは、次のように語った。

「良い質問だね。でも、そういうことは考えたことないよ。ワールドチャンピオンになりたいなら、チームのリーダーである必要があるというのは明らかだ。それが最初の基準だ」

「僕が今置かれている状況では、トップのポジションを目指して戦いたいし、レッドブルの方がかなり速いマシンだと思う。ただ正直に言って、それについて考えたことはなかった。それを考えるには、もう少し時間が必要だ」

「確かなことは、なぜレッドブルでうまくいかなかったのか、今ではそれを理解しているということだ。本来の競争力を発揮するために、間違っていたことが僕の側にも、彼らの側にもあった。だから今なら、はるかに優れた仕事ができると、僕は信じている。そして僕らは共に、そのことを十分認識しているんだ」

Additional Report by Oleg Karpov

Read Also:

シェア
コメント
次世代の跳ね馬スターは誰だ? フェラーリ、シューマッハーら若手3人をテスト

前の記事

次世代の跳ね馬スターは誰だ? フェラーリ、シューマッハーら若手3人をテスト

次の記事

ハミルトン、”ペナルティ対策”にルール熟読?「隙を与えないようにしなければ……」

ハミルトン、”ペナルティ対策”にルール熟読?「隙を与えないようにしなければ……」
コメントを読み込む