F1ベルギーGP決勝:雨が全てを狂わせた“長く短い”グランプリ。勝者はフェルスタッペン! ラッセルが初表彰台、角田15位
F1第12戦ベルギーGPの決勝レースは悪天候により3周目にレース終了。勝者はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ウイリアムズのジョージ・ラッセルが初表彰台に上がった。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ベルギーはスパ・フランコルシャンで行なわれた2021年F1第12戦ベルギーの決勝レース。悪天候による長時間のディレイの末、セーフティカー先導の3周目でレース終了と相成り、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が勝利を手にした。
波乱となった前戦ハンガリーGPからサマーブレイクを挟み、ベルギーGPから2021年シーズンの後半戦が始まった。全長7.004kmのスパは高速セクションからテクニカルセクションまでを盛り込んだ高低差の大きいサーキット。オールージュからラディオンへの急坂は、このコースの名物セクションだ。
今週末は天候の読めないいわゆる“スパ・ウェザー”に翻弄され続け、土曜日に行なわれた予選ではかなり激しい降雨となった。予選Q3では激しい前が落ちる中アタックを敢行したランド・ノリス(マクラーレン)がラディオンで大クラッシュを喫するシーンもあった。
ポールポジションはフェルスタッペン。3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑え予選2番手を獲得したのは、あわやポールというタイムを叩き出したジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)だった。
ノリスはクラッシュの影響で損傷したギヤボックスを交換するため、5グリッド降格ペナルティを受けた。バルテリ・ボッタス(メルセデス)とランス・ストロール(アストンマーチン)のふたりは、ハンガリーGPでクラッシュを引き起こしたとして5グリッド降格ペナルティが科されている。また、キミ・ライコネン(アルファロメオ)は予選後にリヤウイングを交換したためピットレーンスタートを選択した。
日曜日も雨に見舞われ、白んだ霧にサーキットは包まれた。気温は12度、路面温度15度という中スタート予定時刻を迎えたが、雨は弱まらずレーススタートはディレイ。ドライバーはマシンに乗りこんでスタートを待った。
全車にウエットタイヤ装着が義務付けられ、25分遅れてセーフティカー先導でフォーメーションラップが開始された。
しかし、後方を走るドライバーからは水煙による視界の悪さやアクアプレーニングを訴える無線が入った。レースコントロールもこの状況下でのレーススタートは不可能と判断。フォーメーションラップ中に赤旗が宣言され、全車はピットレーンに戻ってマシンを止めた。
2時間45分のディレイを経て、レーススタート進行が再開。雨は弱まったものの、全車ウエットタイヤ装着が義務付けられ、長い中断によりレースは60分のタイムレースとなった。
なおガレージからダミーグリッドへ向かうレコンサノスラップでクラッシュし、一度はレース出走を諦めたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は、この長い中断時間中にマシンを修復。ピットレーンからのレーススタートがレースディレクターから許可が下りた。
現地時間18時17分、日本時間25時17分に、セーフティカー先導でレースがようやくスタートした。しかし視認性の悪さにより、3周目走行中にまたも赤旗が提示。結局その後も天候の回復が見込めないと判断され、この時点でレース終了となった。
レギュレーションでは2周以上すればレースが成立することになっているため、この時点での順位により最終結果が決定。勝者は、予選結果から変わらずフェルスタッペン。2位にはF1で自身初表彰台となるラッセル、3位にハミルトンがつけた。4位には今季最高順位のダニエル・リカルド(マクラーレン)が入った。ただレース総距離の75%を完了できなかったため、入賞者には通常の半分のポイントが付与される。
予選16番手の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、ペレスのクラッシュにより順位がひとつ繰り上がり、15位でレースを終えた。
ディレイによりレース時間は長引いたものの、レースはたった3周目で終了。F1史上最小周回数という、ある意味歴史的な1戦となった。
順位 | # | ドライバー | シャシー | エンジン | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | Honda | |
2 | 63 | ジョージ ラッセル | Williams | Mercedes | |
3 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | Mercedes | |
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