Netflixは”ドラマ”を誇張しすぎ? F1がドライバーおよび製作陣と、表現方法について話し合いへ
F1は『Drive to Survive』シリーズについてNetflixと話し合いを行ない、将来ドライバーたちが協力したくないと表明するのを防ぎたいと考えている。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
NetflixのF1ドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive(栄光のグランプリ)』は、2019年に最初の作品が公開されると大ヒットを記録。世界中で新たなファンを惹きつけるのに大いに貢献してきた。しかし各所が過度に誇張されているとして、ファンやドライバーらが不満を抱えているという側面もある。
F1はこういった事態を解消するため、NetflixおよびF1ドライバーたちと話し合いを行ないたいとしている。
『Drive to Survive』は世界中で好評となっており、3月11日からは2021年シーズンを追ったシーズン4の公開がスタートしている。しかしこの作品にはライバル関係などを誇張した部分があると指摘されており、これがファンやドライバーらからの反発を招いている。
特に昨年のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、虚偽の部分が多すぎると指摘。同シリーズへの参加を拒否すると発言している。
「彼らは実際には存在しないライバル関係をいくつか捏造していた」
フェルスタッペンは昨年末にAP通信へのインタビューにそう語った。
「だから僕はその番組に参加しないことに決めたし、それ以降はインタビューにも応じなかった。それは、見せられるモノは何も無いからだ」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、NetflixのプログラムがF1にもたらしたメリットが大きいと十分理解しているが、その一方で一部のドライバーが、番組で描写される形について好んでいないことも認識している。
ドメニカリCEOは、現在の状況についてチームと話し合いを行なった後、全てのドライバーが番組に快く協力できるよう、Netflixに対して表現方法を改めるように働きかけるつもりだという。
「Netflixのプロジェクトが、とても素晴らしい効果をもたらしたことは間違いない」
ドメニカリCEOはメディアに対してそう語った。
「新しい視聴者の興味を刺激するために、物語を脚色することに焦点を当てた論調がいくつか使われることになった」
「これは絶好の機会であるが、理解する必要もあると思う。我々は今週末(バーレーン)にチームとのミーティングでもそれについて話し合いを行なった」
「正しい形で自分を表現されていないと感じ、参加を拒否するドライバーがいるのは、建設的ではない。だから彼が正しいと感じる形をどうやってフォーマットに含めるべきなのか、それを理解するには対話する必要がある」
「物語が現実から乖離しないようにする必要があるため、Netflixとも話し合いを行なう。そうしないと、話が噛み合わなくなってしまう」
「これは、ドライバーと共に取り組むべき話題だ。今回のように並外れた影響力を生み出したプロジェクトが、我々が日々過ごしているスポーツのイメージや意味を歪めることなく、魅力的なメッセージを持っていることを確実にしなければいけない」
Netflixの番組について批判的な発言をしているのは、フェルスタッペンだけではない。マクラーレンのランド・ノリスも、次のように語っている。
「確かに、場違いだったりするコメントや物事があちこちにあるかもしれない。もしその当事者であれば、正しくない時間や場所で何かを発言したように見える可能性もあるため、(番組制作に協力することに)同意しないかもしれないね」
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