ガスリー、2件のグリッド降格で10番手からのスタートに。4番手タイムには「ポテンシャルを実感する」
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1スペインGPの予選で4番手となったが、2件のグリッド降格ペナルティを受け10番グリッドからのスタートになってしまった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1スペインGP予選Q3で4番手タイムをマークしたが、他車のアタックを妨害したとして2件のグリッド降格ペナルティを受けた結果、10番手から決勝レースに臨むことになった。
ガスリーはQ3で1分12秒816をマーク。頭ひとつ抜けていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とは0.544秒の差がついたものの、2番手以下は僅差の争いとなった。
ガスリーにとっては、2021年のカタールGPで予選4番手となり、2番グリッドから決勝に臨んで以来の好スタート位置を手にしたはずだった。
しかしガスリーはQ1でフェルスタッペンとカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のアタックを妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを2度受けることになってしまった。
サインツJr.は高速の最終コーナーであるターン13でガスリーに詰まってしまった。ガスリーは「フェラーリを意識していたが、車間距離の関係でマシンをブロックすることは避けられないと思った」と、スチュワードに弁明した。
だがFIAは、ガスリーがコーナー出口でさらに右側に避けることができた可能性があると判断した。
さらにガスリーは、ターン4でもフェルスタッペンのアタックを妨害する形になってしまった。この件では、チームがドライバーに十分な警告を与えなかったことに責任があるとされた。チームはガスリーに、接近してくるマシンがスローラップ中だと誤って伝えていたのだ。
ペナルティが出される前、ガスリーは次のように語っていた。
「リプレイは見ていない。ただ言えることは、その時与えられた情報に基づいてベストを尽くしたということだ」
「何が起こったにせよ、明らかに故意ではなかった。何が起こったのか、正確に確認する必要がある」
前戦モナコGPで他車のアタックを妨害し、3グリッド降格ペナルティを受けたシャルル・ルクレール(フェラーリ)と同様、ガスリーがペナルティポイントを加算されることはない。
これは今季から、FIAがペナルティポイントに関する基準を変更したためだ。これはガスリーにとってはありがたい変更だと言えるだろう。
ガスリーは今季開幕の時点でペナルティポイントが10点まで累積しており、レース欠場の危機に瀕していた。中止となったエミリア・ロマーニャGPのタイミングで2点分が失効したが、未だペナルティポイント最多という立場にいる。
ガスリーは予選後、ペナルティが科される可能性があることを承知の上で、好調ぶりを次のように語った。
「今のところ、僕は4番手だ」
「僕はとても強力なラップを刻んだ。今期の予選で一番良かったから、チームのためにもとてもハッピーだ。この数週間、僕たちが示してきた進歩に満足している」
「まだシーズン序盤で、毎週末チームについて学んでいるところだ。彼らも僕自身について学んでいる。それは、物事をまとめるということなんだ」
「毎週末、一歩前進していると本当に感じている。とても強力なラップだった。僕はいつももっと前を見ているんだ。コンマ1秒以下の差でカルロスが2番手につけているのを見ると、僕らが持っているパッケージのポテンシャルを実感する」
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