F1ロシアGP予選で2度のクラッシュ…4番手に終わったハミルトン「信じられないほど自分自身に失望した」
F1第15戦ロシアGPの予選Q3で2度マシンをウォールにヒットさせ、4番手に終わったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、「信じられないほど自分自身に失望した」と肩を落とした。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、F1第15戦ロシアGP予選を4番手で終えた。Q3でポールポジションを狙う中、2度もマシンをウォールにヒットさせたことについて、「信じられないほど自分自身に失望した」とセッション後に語った。
降り続いていた雨が上がるも、路面が乾ききっていない難しいコンディションでスタートした予選。インターミディエイトタイヤを履くハミルトンはQ1とQ2で1番手タイムを計測し、勢いそのままにQ3のアタック1回目でもトップタイムをマークしていた。
そんな中、予選Q3後半ではドライタイヤを投入できる状況にまで路面コンディションが回復していたため、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)を先頭に続々とトップ10のマシンがピットでソフトタイヤに交換。ハミルトンもこれにならいピットへ向かった。しかしハミルトンは、まだ濡れていたピット入口でアウト側のウォールにヒットし、フロントウイングを損傷させてしまった。
フロントウイングの交換に時間を取られたことで、ハミルトンは十分にタイヤが温まりきらない状態で最終アタックを敢行。その結果、最終セクターでスピンを喫し、マシンをリヤからウォールにヒットさせた。
こうしたミスはあったものの、ハミルトンはインターミディエイトタイヤで計測していたタイムで予選4番手を確保。狙っていたポールポジションはランド・ノリス(マクラーレン)に奪われ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)とラッセルに先行を許したが、彼らは3人ともハミルトンよりも早いタイミングでインターミディエイトタイヤからソフトタイヤへ切り替えていた。
予選後、Sky Sportsの取材に応じたハミルトンは、ピット入口でのクラッシュは「単なる自分のミス」だと認め、タイヤが冷えたせいではないと語った。
「本当に信じられないくらい、自分自身に失望している」とハミルトンは言う。
「それまではノリにノッていて、本当に調子が良かったんだ。僕はゾーンに入れていたんだ。だからチームやファクトリーにいるみんなに対して本当に申し訳なく思っている。明らかに、F1世界チャンピオンからは想像できないモノだよね」
「でもしょうがないことだ。明日は汚名返上できるように最善を尽くすよ」
Lewis Hamilton, Mercedes W12, and Valtteri Bottas, Mercedes W12, in the pit lane
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
また、ハミルトンはコースに戻ってソフトタイヤに熱を入れようとした時には、グリップレベルが「ひどい」状態まで低下しており、サーキットが「とても滑りやすく」感じたと付け加えた。
「(タイヤの)温度が下がって、2度もウォールに当たった。僕としては珍しいことだ」とハミルトンは語った。
メルセデスは日曜日の決勝レースに向け、修復の必要な箇所がないかハミルトンのマシンをチェックすることになるが、同じ仕様のパーツであればペナルティを受けずに交換する事ができる。
ハミルトンはポールポジション獲得こそ逃したものの、タイトル争いで首位に立つマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はパワーユニットエレメントの交換によるグリッド降格ペナルティが科されている。つまり、フェルスタッペンはグリッド最後尾からの追い上げが必要となり、8度目のタイトル獲得を狙うハミルトンには依然として追い風が吹いている。
「前にいるドライバーには良いペースがあるし、間違いなく簡単にはいかないだろう」とハミルトンは言う。
「僕はただ、マシンが直るように祈るだけだ。明日は上手くいくと良いね」
「こうやって僕らは試されているんだ。今はひどい気分だが、これをポジティブに捉えてベストを尽くしたいと思う。でもイギリス人がポールを獲ったのは素晴らしいことだ。ランドにおめでとうと言いたいね」
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