フェラーリのルクレール、10グリッド降格ペナルティへ。3基目のコントロールエレクトロニクスをPUに投入
F1カナダGPでフェラーリのシャルル・ルクレールは、規定数を超える3基目のコントロール・エレクトロニクスを投入したことで、10グリッド降格ペナルティを受けることとなった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
フェラーリのシャルル・ルクレールは規定数を越えるコントロール・エレクトロニクス(CE)をパワーユニット(PU)に投入したため、第9戦F1カナダGPの決勝レースで10グリッドの降格ペナルティを受けることとなった。
ルクレールは前戦アゼルバイジャンGPの決勝レースで、首位走行中にPUトラブルに見舞われリタイア。搭載していたPUは「修理不可能」なまでにダメージを負ったことをチームは認めていた。
それによりカナダGPのフリー走行1回目に向けて、ルクレールのPUに対しフェラーリは、年間3基までと定められている内燃エンジン(ICE)と熱エネルギー回生システム(MGU-H)、運動エネルギー回生システム(MGU-K)、そして年間2基までと定められているCEを新品に交換。これによりルクレールは当該コンポーネントにおいて規定数上限に到達した。
ターボチャージャー(TC)に関しては、アゼルバイジャンGP終了時点で既に規定数上限の3基に到達していたことから、カナダGPでは4基目の投入もあり得るのではないかと言われてきたが、これまでのところその交換はない。
Charles Leclerc, Ferrari F1-75
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
しかしフリー走行2回目終了後、FIAはルクレールが3基目のCEを使用したことを確認。これによりルクレールはカナダGPの決勝レースで10グリッドの降格ペナルティを受けることとなった。
ルクレールはフェラーリが3基目のCE投入の判断を下す前に、シーズン序盤からペナルティを受けることは「ベストな状況とは言えない」と語っていた。
しかし、カナダGPの舞台となるジル・ビルヌーブ・サーキットはストレートが多く、DRSゾーンも3ヵ所設置されていることから追い上げも比較的容易だとルクレールは考えていた。
「ここはオーバーテイクしやすいサーキットのひとつだ。ただこの先3〜4戦でもオーバーテイクしやすいサーキットはある」
そうルクレールは語っていた。
現時点では規定数を超過したコンポーネント交換はCEのみで、ペナルティも10グリッド降格に留まっているものの、グリッド後方からでも十分に追い上げられるとチームが判断した場合には、この機会に他のPUコンポーネントも交換し、パーツをプールする可能性もある。
なお、カナダGPではアルファタウリの角田裕毅が4基目のICE、TC、MGU-H、MGU-Kを投入したことでグリッド降格ペナルティ。最後尾グリッドからの決勝スタートが決定している。
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