マクラーレン、メルセデスと戦い3位も「現実的であること忘れるべからず」と代表が引き締め

マクラーレンはF1第9戦オーストリアGPで、2021年シーズン3度目の表彰台を獲得しているが、どのサーキットでも同じ様な強さを発揮できるとは考えていない。

マクラーレン、メルセデスと戦い3位も「現実的であること忘れるべからず」と代表が引き締め

 マクラーレンF1は第9戦オーストリアGPで、ランド・ノリスが予選でフロントロウを獲得し、決勝では2位を獲得する好結果を残した。しかしチームは真のペースに関して現実的であることが必要だという姿勢を示している。

 2番手から決勝をスタートしたノリスは、先行するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には及ばなかったものの、序盤は王者ルイス・ハミルトン(メルセデス)を従えてレースを展開することができた。

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 20周目にはハミルトンにオーバーテイクを許し、ピットイン時にタイムペナルティを消化したこともあってバルテリ・ボッタス(メルセデス)にも先行されたノリスだったが、ハミルトンがフロアにダメージを負ってペースを下落させたことでレース後半には3番手に浮上。ボッタスを伺う姿勢を見せつつ、3位フィニッシュを果たした。

 週末を通じてマクラーレンとノリスは非常に強力なペースを示してきた。しかしチーム代表のアンドレアス・ザイドルはこうしたパフォーマンスをどのサーキットでも発揮できると考えることには、非常に慎重な姿勢だ。

 ザイドル代表は、MCL35Mに実施したアップデートでペースが向上したものの、レッドブルリンクのコースレイアウトとマシン特性が合致していたと語っている。

「我々は現実的であることが必要だと思う。ここは我々のクルマにあったコースだった」と、ザイドル代表は言う。

Andreas Seidl celebrates with Lando Norris and Daniel Ricciardo after 2021 Austrian GP

Andreas Seidl celebrates with Lando Norris and Daniel Ricciardo after 2021 Austrian GP

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

「先週末(同サーキットで実施されたシュタイアーマルクGP)と比較して、開発とセットアップの微調整によって、予選と決勝のパフォーマンス面で間違いなく前進を果たしたのは確認できて良かった点だ」

「そのおかげで、今回我々はトップクラスのマシンとポジションを争うことができた」

「メルセデスやルイスがどういった問題を抱えていたのか、それは正確には分からないが、純粋に我々のパフォーマンスによって表彰台を獲得することができたのは素晴らしい」

 ザイドル代表は、レース前に想定していた現実的な目標は5位フィニッシュだったと言う。純粋なパフォーマンスではレッドブルやメルセデスに勝てないと考えていたからだ。

 結果的にはそれを上回る結果を手にしたマクラーレンだが、ザイドル代表は今後のレースで、どこでも同じ様なことを繰り返すことはできないだろうと予測している。

「無いものを見ようとしても意味はない」

「現実的であることが必要だ。先週末のレースを見て、次週に同じ場所でレースがあるとしたら、我々には上位4台と戦うチャンスはないと思っていた。それほどの大きな差があった」

「それでもチームが先週からマシンを改善しているのは分かっていた。だがこのように戦えるとは予想しようもなかった」

「同時に我々にはライバル、特にメルセデスがどういった問題を抱えていたかも分からない」

「チームとしての立ち位置をよく分かっているし、その差も分かっている。チームのインフラ面での差についても把握している。だから自分たちのポジションにも驚くことはない」

「我々は旅の只中にある。このギャップをどう減らしていくかの明確なプランがあり、それは数年間にかけて実行されるものだ。しかし前進できているし、そこは良い点だろう」

「チームには野望がある。だが魔法があるわけではない。オーストリアのような結果は素晴らしいし、チームには良い活力となるが、我々が置かれている状況が変わるわけではない。調子に乗らずリアリズムを持つことが大事だと思う」

 

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