メルセデス、フレデリック・ベスティと育成ドライバー契約。今季はARTからFIA F3参戦
メルセデスF1チームは、デンマーク出身の若手ドライバーであるフレデリック・ベスティを若手ドライバープログラムに加えることを発表した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
現在F1世界選手権で7連覇中のメルセデスは、自社の若手ドライバープログラムにフレデリック・ベスティを迎えることを明らかにした。
ベスティはデンマーク人の19歳。昨年Jujuも参戦したデンマークF4やADAC F4などを経て、2019年にはフォーミュラ・リージョナル欧州選手権でチャンピオンを獲得した。2020年はプレマからFIA F3に参戦し、終盤のフィーチャーレースを2連勝する活躍でランキング4位に入った。
メルセデスのバックアップを得ることが決まったベスティだが、彼は2021年にARTグランプリへと移籍し、FIA F3に継続参戦することも明らかとなった。チームメイトのひとりは、昨年同チームからFIA F3にステップアップしたアレクサンダー・スモリャルだ。
「メルセデスジュニアになることを夢見てきたし、そのために懸命に頑張ってきた。そのモチベーションが僕を奮い立たせてくれていたんだ」
ベスティはそう語った。
「世界最高のチームであるメルセデスと共に働けるということは、僕のキャリアにとって大きな後押しになるし、将来的に強固な関係を築いていけることを楽しみにしているよ」
メルセデスのドライバー育成アドバイザーであるグウェン・ラグルーは次のように語った。
「フレッドの献身的な取り組みは見ていて気持ちが良いし、とても尊敬できるものだ。彼がシングルシーターでデビューした年、最新情報や進捗について詳細に知らせてくれていたことを覚えている。それにはいつも感謝しているんだ」
「2019年のフォーミュラ・リージョナル欧州選手権での彼は印象深く、昨年のFIA F3でも非常に安定していた。彼をメルセデスファミリーに迎えられることを嬉しく思うし、彼が今季のFIA F3でタイトル争いをするのを楽しみにしているよ」
現在では多くのチーム、メーカーが独自の若手育成プログラムを展開しているが、フェラーリやレッドブルと違い、現在メルセデス育成としてF1を目指し活動しているドライバーは多くない。ベスティの他には、カートを戦うアンドレア・キミ・アントネッリとアレックス・パウエル、そして昨年フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦したポール・アーロンがいる。
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