メルセデス、2022年F1マシンのパフォーマンスは「ルールが変わる前とあまり変わらない」と予想
メルセデスのテクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、技術規則の大変更にもかかわらず、今年のF1マシンは2021年と比較して「比較的似た」レベルのパフォーマンスを発揮すると考えている。
写真:: Mercedes AMG
2014年にパワーユニット(PU)が導入されて以来、最も大きなレギュレーション変更が行なわれる2022年のF1。各チームは今後数週間で続々とニューマシンを発表する予定だ。
新規則は乱流の影響を減らして、コース上でホイール・トゥ・ホイールのバトルをより多く生み出すために考えられている。一方で、ホイールが13インチから18インチに大きくなり、マシンも2021年より重くなっている。
このレギュレーションにより、当初は2021年型のマシンと比較して1周あたり数秒遅くなると予想されていた。しかし、各チームが冬の間にシミュレーションを重ねて性能回復に向けた取り組みを進めた結果、予想されたタイムロスは減少しているようだ。
メルセデスが公開した技術規則の変更を説明するビデオで、テクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、2021年と2022年の間でマシンの性能に大きな変化があるとは思えないと述べた。
「新しいクルマの全体的な性能は、おそらく古い(クルマの)性能とあまり変わらないだろう」とエリオットは語っている。
「このレギュレーションの意図は明らかにオーバーテイクを改善しようとするもので、それが実現できたかどうかを確認するには少し時間がかかるだろう」
「マシンは少し重くなり、E10燃料を使用するパワーユニットは若干パフォーマンスが異なる。空力の機能の仕方や、それに伴うマシンのセットアップも変わるだろう」
「テストと最初の数戦を通じて、その性能を最大限に引き出すまでは、本当のところは分からない。でも、全体的には昨年と似たような性能になるんじゃないかと思う」
FIAのシングルシーター部門責任者であるニコラス・トンバジスは昨シーズンの終盤、2022年マシンのタイムロスは推測されていた0.5秒に「かなり近い」だろうと述べている。
「タイヤにもよるだろうし、エンジンのパワーによる影響もあるだろう。空力のドライバビリティの部分もあるだろうから、確かなことは分からない」とトンバジスは語った。
「残念ながら答えは出せない。でも、だいたいのことは分かると思う」
メルセデスは2月18日に2022年シーズン用のニューマシン『W13』を発表する。そしてシルバーストンでシェイクダウンを行なう予定である。
ここ数日、メルセデスは新シャシーの一部でクラッシュテストに失敗したといううわさが流れたが、チームはその後、1月13日にFIAのホモロゲーションプロセスに合格したことを明らかにした。
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