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メルセデス、今後のマシン開発に”聖域”なし。ウルフ代表「今季後半も来季も、マシンを正しい”位置”に置きたい」

今季開幕から苦しいシーズンとなっているメルセデスは、今季後半、そして来季に向けて、マシンのコンセプトを完全に変更する可能性も辞さないと語る。

Lewis Hamilton, Mercedes W13

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウルフは、2023年用マシンについて、今季マシンから変更できない”聖域”のようなモノは何もないと語る。

 2022年のメルセデスは、開幕から大いに苦しみ、ここまで1度も勝利を手にすることができていない。その最大の要因が、激しいポーパシング現象である。

 今シーズンのマシンは、フロア下で発生するダウンフォース量が大きいいわゆる”グラウンド・エフェクトカー”となっており、ここを通過する気流がストールしてしまうと、ダウンフォースの発生量が小さくなり、車高が浮き上がってしまう。浮き上がることでダウンフォース発生が復活し、マシンが沈み込むとまたストール……これを繰り返すことでマシンが激しく上下動してしまうわけだ。

 アゼルバイジャンGPでは特にこの現象に悩まされ、ルイス・ハミルトンは背中に激しい痛みを感じていることを訴えた。最悪の場合、次戦カナダGPを欠場する可能性すらあると示唆されている。

 メルセデスは、今季マシンW13にはポテンシャルがあり、レッドブルやメルセデスと太刀打ちできる、パフォーマンスを発揮できるはずと期待している。しかしその一方でウルフ代表は、状況が改善しない場合には、2023年シーズンに向けて大規模な改修が行なわれる可能性があるという。

 現在のマシンの改修にのみ焦点を当てているのか、それとも来季に向けた準備を進めているのかと尋ねられたウルフ代表は、motorsport.comに対して次のように語った。

「我々は(テクニカルディレクターの)マイク・エリオットのリーダーシップの下で、可能な限り全ての解決策を検討していると思う」

「彼は本当に強力なテクニカルディレクターだ。だから聖域はないはずだ。全てのことが検討されており、我々は確実にマシンを本来の軌道に戻すことができるだろう」

「コンセプトに問題があり、短期間では解決できないという場合でも、今後数ヵ月で解決できるはずだ」

 メルセデスは、スペインGPの際には投入されたアップデートにより、パフォーマンスが著しく改善されたように見えた。しかしその後のモナコやバクーでは、同じようなパフォーマンスを発揮することはできなかった。

 ウルフ代表はそんな中でも、何が悪いのかを理解するという点では、チームは前進できているという。しかしその一方で、問題を克服するために、W13の改善点を正確に把握しなければならないという。

「パフォーマンス不足の根本的な原因は分かっていると思う。でも、最善の解決策については、まだ答えが出ていない」

 そうウルフ代表は語った。

「これについて、我々は今実験を行なっている。はるかに競争力があるモノにするために、短期的に修正できることがあると、私はまだ思っている。ただ、それで全てが説明できるわけではないだろう。今年の後半も、そして来年も、マシンを正しいポジションに置きたいと考えている。週末に向けて短期的に最適化するよりも、学習することの方が重要なんだ」

 ウルフ代表は、スペインGPで力強いパフォーマンスを発揮できた理由について、縁石に乗る必要があまりない、スムーズなコースであったことが大きかったと考えている。一方今週末のカナダGPは、縁石を多用する必要がある上、コースも実にバンピーである。そのため、マシンの弱点を見極める良いチャンスになると考えているようだ。

「バルセロナは、スムーズな路面だったため、良い一歩を踏み出すことができたと思う」

 そうウルフ代表は言う。

「バンプが少なければ、我々は大丈夫だ」

「我々は良いマシンを持っていて、そのレースではパフォーマンスを引き出すことができたと思う。でも、予選では少し足りなかった」

「このことは簡単に説明することができる。我々は2ヵ月間、ポーパシングを解決しようとしてきた。そのため基本的なパフォーマンスを引き上げることができず、少し苦労したのだ」

「我々は何が起きているのかを理解している。また、何をする必要があるかということも理解している。そしてある意味で次のモントリオールは、我々にとって本当に良いレースだ。モントリオールのコースはバンピーだし、高い縁石に乗り上げなければいけない。モントリオールの後で、我々はより良い展望を手にできることを期待している」

 
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