スパ大クラッシュのノリス、3基目PUは検査結果に問題なし。ペナルティは回避可能か
マクラーレンF1はベルギーGP予選で激しいクラッシュを喫したランド・ノリスのマシンについて、搭載されていたパワーユニットが検査の結果再使用可能だったと明かした。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
スパ・フランコルシャンで行なわれたF1ベルギーGPの予選では、マクラーレンのランド・ノリスがオー・ルージュで激しいクラッシュを喫してしまった。しかし、チームによると搭載していたパワーユニットは問題がなく、再使用が可能な状態だったという。
ベルギーGPでは、ノリスのマシンには使用上限となる3基目のPUを導入していたが、予選でのクラッシュによって、マクラーレンはノリスのマシンに新しいギヤボックスを搭載。さらに念のために決勝日は2基目のパワーユニットを使用することになった。
そしてクラッシュした時のPUは、メルセデスのHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)へと送られて検査を受けた。その結果、エンジンには問題がなく、再使用が可能だと確認できたという。
これで4基目のPU投入を避けることができれば、ノリスはPUコンポーネントの使用上限数によるペナルティを受けずに済むことになる。
「全ての検査が完了し、これまでのところは全て問題ない」
オランダGPを前にマクラーレン代表のアンドレアス・ザイドルはそう語った。
「最終的なグリーンランプは、ユニットをマシンに再搭載してコースに戻った時に与えられるものだ。しかしHPPの仲間がチェックした全てのことを考慮すると、何か問題が発生するとは考えていない」
オランダGPの舞台となるザントフールト・サーキットはタイトなレイアウトでもあり、フレッシュなPUを使用するには適さないかもしれない。その場合、マクラーレンはパワー感度の高いイタリアGP(モンツァ・サーキット)でPUを再搭載してくるだろう。
「再使用のタイミングはまだ決まっていない」と、ザイドル代表は言う。
「だが問題はなさそうだし、もうひとつ後(のレース)で再使用が可能だろう」
ノリスのクラッシュはかなり激しいもので、ラディオンのバリアにリヤから激突していた。ただ衝突の角度の関係もあり、大きなダメージを追うことがなかったのだと説明されている。
「衝突の角度、そして最初の衝撃がそれほどひどくなかったのは幸運だったと思う」
「そのためモノコックを維持することができたのだと思う。PUのダメージも衝突の見た目ほどではなかった。ランドが深刻な怪我が無かったのも同様の理由だ」
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