好調アストンマーチン、後半戦は失速の可能性アリ?? 「空力実験の制限が影響するかも」とレッドブル重鎮
レッドブルのヘルムート・マルコは、今シーズン躍進を見せているアストンマーチンについて、好調を維持した場合には空力開発時間の制限を受けるようになるため、後半戦から影響が出てくる可能性があるだろうと指摘してる。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2023年シーズンにアストンマーチンは大きな躍進を示し、2番手チームに上り詰め、レッドブルにプレッシャーをかけている。しかし好調故に、空力開発の制限が大きくなりそうなため、今後もレッドブルに挑戦し続けるのは難しくなってくる可能性があるとヘルムート・マルコは指摘している。
アストンマーチンはF1第7戦モナコGPでフェルナンド・アロンソが2位を獲得。今シーズン行なわれた6戦中5戦で表彰台を獲得する活躍ぶりで、現在はコンストラクターズランキングでレッドブルに次ぐ2番手につけている。
アストンマーチンの戦闘力の高さは既に疑うべくもないモノとなっている。ただレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるマルコは、7月以降の空力開発時間の制限次第では、影響が出てくる可能性があるだろうと、ライバルの状況について語っている。
「もしアストンマーチンがチャンピオンシップで2番手に留まれば、シーズン中盤で風洞の使用時間はリセットされることになる」
「そうすると、彼らは風洞実験に使える時間が大幅に減らされることになる。また予算制限も別の課題として持ち上がり、その点で影響が及んでくるかもしれない」
現在、F1はコンストラクターズランキングでの順位に応じて、空力実験(風洞、CFD)に使用できる時間にハンディキャップを設ける制度を運用している。7位が基準となっていて、昨年王者のレッドブルなら70%まで制限を受けるといった具合だ。
そしてこの基準は6月末のコンストラクターズ順位をもって再び切り替わる。
アストンマーチンは前年7位だった(つまり100%)が、現在の2番手を維持した場合、7月から年末までの使用率は75%に制限を受けることになるのだ(3番手なら80%)。
ただこうした空力実験に費やせる時間の規制が、実際にコース上での影響となって現れるのは終盤戦になってからで、すぐに調子を落とすようなことはないだろうと見られている。
なお、モナコGPではアストンマーチンに大きく迫られたレッドブルだが、今週末に行なわれるスペインGPでは、レッドブルがこれまで以上に強いだろうとマルコは主張している。
「バルセロナについては、我々がトップランナーとなるのはもっと簡単だろうと考えている」
「アロンソは驚くほど速く、一貫性もある。しかし彼はマックスに決して挑むことはできないだろう」
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