レッドブル、アルボンのウイリアムズ移籍後も関係は継続「将来のオプションを含む彼との関係は維持」
レッドブルはアレクサンダー・アルボンのウイリアムズからのF1復帰にあたり、彼を放出することになったが、将来の選択肢を含む関係は残っていると認めた。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
9月8日、ウイリアムズF1は2022年のドライバーとしてアレクサンダー・アルボンを起用することを発表。これによりアルボンは1年の浪人を終え、F1へ復帰することが決まった。
アルボンは2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1へデビュー。シーズン後半にはレッドブルへと移籍したが、2020年限りでレースシートを喪失し、2021年はレッドブルのリザーブ/テストドライバーを担っている状況だった。
レッドブルは彼のF1復帰に向けて動いていることを9月上旬に明かし、その候補がウイリアムズとアルファロメオとなっていると語っていた。
しかしウイリアムズはライバルのメルセデス製パワーユニットを使用するチームであることから、レッドブル傘下のアルボンが移籍するには、複雑な事態となりかねない状況だった。
実際、メルセデス代表のトト・ウルフはアルボンとウイリアムズ加入の可能性について訊かれた際に“レッドブルとの契約から解放されるのであれば”、ともに働くことも歓迎すると答えていた。
それから短い期間でアルボンのウイリアムズ加入が決定したが、レッドブルはアルボンのウイリアムズ加入にあたって彼を“解放”しつつも、つながりは維持するという形をとることになった。
ウイリアムズのヨースト・カピトCEOはアルボンとレッドブルとの関係について、次のように述べている。
「私が伝えられることは、彼は2022年にウイリアムズのドライバーになるということだ」
「レッドブルに聞かなければならないかもしれないが、我々にとって、彼はウイリアムズのドライバーだ。それだけだ」
レッドブルの広報担当者は、アルボンのことを放出したものの、両者の間には依然としてつながりが残っていると説明した。
「我々はアレックスを2022年にウイリアムズのレーシングドライバーとなるために解放したが、将来のオプションを含む彼との関係は維持している」と、声明には記されている。
Alex Albon, Nicholas Latifi, Williams
Photo by: Williams
今回のアルボン起用によって、メルセデスのフォーミュラE王者であるニック・デ・フリーズのF1参戦への道は絶たれてしまった。ただアルボン起用はウルフも理解していることだと、カピトCEOは語っている。
「最終的に、トトも理解していると思う。我々は(メルセデスの)Bチームではないし、サテライトチームでもないのだ」
「我々にとって正しい決定を下す必要がある。そしてトトは完全にそれを尊重している。そして彼もまたアレックスの持つ能力を完全に承知しており、アレックスがF1のレースシートに値するという見解も持っている。つまり、彼は(アルボンの起用を)支持しているのだ」
また、motorsport.comは仮にレッドブルが来シーズン、レギュラードライバーが欠場した場合に、アルボンを呼ぶ権利を持っているのかを、ウイリアムズに訪ねた。するとカピトCEOはこう答えている。
「彼はウイリアムズのドライバーであり、彼が何をして、何をしないのかは我々が決めるとしか言えない」
なおアルボンは今回の発表で、レッドブルの服飾ブランドであるアルファタウリのシャツを着用していた。ただカピトCEOはアルボンとの契約が、必ずしもレッドブルがウイリアムズのマシンへブランディングすることを意味しているわけではないと語った。
「レッドブルが、我々のクルマにくるかどうかという意味ではない」
「私はレッドブルと長い間働いてきた。最初にともにしたのは90年代のザウバーにいた頃だったが、それ以来レッドブルとの関係は続いている。レッドブルの人たちとは友人なんだ」
「だが、そのことが彼らがクルマに入ってくるかどうかは意味しない」
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