ハースF1代表、初ポール届けたマグヌッセンは「運が良かったという訳じゃない」と”完璧な”走りを称賛
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、ケビン・マグヌッセンがF1サンパウロGPで魅せた衝撃的なポールラップは、運によるモノではなく”完璧な”ラップを刻んだからだとして、ポールポジションには「十分に値する」と語った。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
インテルラゴス・サーキットで行なわれたF1第サンパウロGPの予選でポールポジションを獲得したケビン・マグヌッセン(ハースF1)。チーム代表のギュンター・シュタイナーは、単なるラッキーではないとF1キャリア初ポールを掴んだマグヌッセンの快挙を称賛した。
セッション前の降雨によりダンプコンディションで行なわれた予選。難しい路面コンディションの中Q3進出したマグヌッセンは、セッション序盤にソフトタイヤを投入し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.2秒差をつけてタイムシートのトップに浮上。雨が再びサーキットを襲う前に暫定ポールポジションを得た。
その直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)がコースオフを喫し予選は赤旗中断。その頃には雨が降り始めてしまい、セッション再開後にタイムを更新するドライバーは現れなかったため、マグヌッセンのポールポジションが確定した。
マグヌッセンにとっても今回が初のポールポジション。2016年にF1グリッドに加わったハースとしても初の快挙、しかもここ数シーズンはテールエンドの常連となっていたこともあり、チームガレージは祝賀ムード一色となった。
予選後にSky Sportsのインタビューに応じたシュタイナーは、今回の予選は自身のモータースポーツ人生の中でも「ナンバーワン」の出来事であり、このような成功を「夢見るのも怖かった」と語っていた。
「我々は懸命に努力してきた。チーム全体が7年間、一生懸命に努力してきたのだ。そして、それが状況を成功に導いてくれた」
そうシュタイナーは言う。
「でも今回は運によるモノではなかったと思う。ドライバーもチームも、適切なタイミングで適切なタイヤを投入し、ケビンも求められた時にラップをまとめたからね」
「(予選Q3に)出ていく必要があったし、彼は一番乗りだった。確かに彼は有利だったと言えるけど、不利なのは一緒に走る人がいなかったということだ。彼は単独で走ったのだ」
「彼は一周をまとめ上げ、そしてスタックするマシンが出た」
「雨の”スープ”が降るなら、”スプーン”が必要だ! 今回は僕らにスプーンが用意されていたね!」
Kevin Magnussen, Haas F1 Team, receives his Pirelli Pole Position award from Felipe Massa
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
シュタイナーは、スリックタイヤを履いてのマグヌッセンのラップは「完璧」だったと続ける。
「我々は自分たちにできることをやるだけだった」とシュタイナーは言う。
「他のマシンは我々の10秒、15秒、20秒後方に並んでいたから、彼のようなことはできなかったと思う」
「彼の功績は大きい。彼はチャンスを得て、それをものにしたのだ」
今回のサンパウロGPは、マグヌッセンにとってハース100戦目。スポーツカーレースを戦う予定だった今年初めから、シーズン開幕直前にニキータ・マゼピンの代役として急遽起用され、そして劇的なポールポジションを獲得してみせた。
「彼もチーム全体も、ポールに値する」
シュタイナーはそう語る。
「我々は常にハードワークし、決して諦めず、戦い続けてきた。常に否定的な人たちはいるものだ。ただ、我々のポールポジションへようこそ! アンチたち!」
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