ハースF1”ボス”のシュタイナー、暴言がFIAの調査対象に?
ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、F1ロシアGPの無線でスチュワードを批判したため、FIAの調査の対象になる可能性がある。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、F1ロシアGPの決勝レースでターン2をオーバーランした際、事前に指定されていた手順(コースに復帰する際には、ランオフエリアに設置されたふたつのボラードの外を通らなければならなかった)を守らずにコース復帰を果たしたとして、5秒のタイムペナルティを科された。この結果、マグヌッセンは8番手でフィニッシュしたものの、9位に降格させられることとなった。
レース後、マグヌッセンはこの裁定について「でたらめ」だと、スチュワードを猛批判。ターン2をオーバーランした際、ひとつ目のボラードの外を通るように進路を変更するのは、現実的な動きではなかったと主張した。
この件についてハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表も同調。マグヌッセンに対して「スチュワードは愚かで馬鹿げている」と伝えた。
この交信内容について、FIAは問題視しているという。シュタイナーがFIAやスチュワードに対して暴言を吐くのはこれが初めてではなく、今後調査の対象となるかもしれない。
シュタイナー代表自身は、レース後にFIAのレースディレクターであるマイケル・マシや、スチュワードの面々と話をしていないようだ。しかしその一方で、ハースF1のチームマネージャーであるピーター・クローラは、両者と個別に話し合ったようだ。
FIAがシュタイナーのロシアでの発言を”一線を越えてしまった”と感じている場合、最も簡単な解決策は、次の日本GPの際に、非公式に議論することだ。ただこの件はより深刻なモノだとされれば、正式に問題提起されるだろう。
マシ曰く、FIAには自由に活用できる様々な”司法的プロセス”があるという。2017年のメキシコGPでペナルティを受けたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、当時レースディレクターだったチャーリー・ホワイティングに対して暴言を吐いた際にも、この手順が採用された。
国際モータースポーツ競技規則には、次のことは規則違反であり、罰則を科すことができると明記されている。
「FIA、FIAの組織、FIAのメンバー、またはFIAの執行役員に対する誹謗中傷や損失を引き起こす、いかなる言葉、行為または記述」(JAF発行の国際モータースポーツ競技規則日本語訳第12条1項より抜粋)
イベントのスチュワードにも、この国際モータースポーツ競技規則を執行する権限があり、その権限は次のグランプリでスチュワードを務める面々に委任することができる。
これが意味するところは、ロシアGPは既に終了しているものの、ロシアGPのスチュワードたちは、日本GPのスチュワードに対して、シュタイナーと会うことを要求できるということだ。
シュタイナーの発言について尋ねられたマシは「私が決断することではない」とmotorsport.comに対して語った。
「FIAには様々な司法プロセスがある」
「無線で発せられたコメントは聞いたよ。彼らとは直接会っていないので、それが何だったのかということについては、コメントするつもりはない」
「結局のところ、我々は皆、仕事をするためにここにいる。オフィシャルであれ、チームであれ、全員がだ。お互い尊重することが必要なのだ」
「特定のコメントについては、彼らに会っていないので、それまでコメントしたくない」
「今回のことが不適切だと思われた場合には、イベントから離れてそれを見ることができる、司法を担当する部門があるんだ」
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