角田裕毅「無線での感情コントロールが最重要」……親身にサポート”してくれる”トスト代表に感謝
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1デビューシーズン最大の目標のひとつが、無線での自分の感情のコントロールであると認める。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
今シーズン、アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たした角田裕毅は、その激しい無線交信が注目されることが多い。本人曰く、この無線交信中に自身の感情を抑えることが、今季最も大事なことだと考えているようだ。
角田はF1の公式ポッドキャスト”Beyond The Grid”に登場。ドライビング中の無線交信内容と、自身の感情のコントロールが今後のレースで成長するための「主なトピック」であると認めた。
「なんで熱くなってしまうのか、分からないんです」
そう角田は語る。彼は走行中に他のマシンに進路を妨害された際に、無線で激しい発言を何度か行なっている。「トラフィック・パラダイスだ!」と言ったのは、あまりにも有名である。
「僕は、自分自身で思い通りのアタックをしたいと思っています。当然のことながら、アタックラップを邪魔されたくはありません。かなり良いラップなら、なおさらです」
「ほとんどのドライバーが、同じような感覚を持っていると思います。でも、今の僕は……自分自身をコントロールすることが、メインのテーマになっていると思います」
スペインGPの予選Q1で敗退した際、角田は「(ガスリーのマシンと)性格があまりにも違うので、同じクルマかどうか少し疑問です」と発言。これはチームに嗜められ、後に謝罪することになった。
角田はこの発言について、完全に限界を超えていたと語った。
「バルセロナでは、僕は完全に抑え切れていませんでした。そうする必要はなかったのに、無線のボタンを押してしまったんです。なんでそんなことをしたのか分かりませんが、ただ彼らに向かって叫んでいました」
「だからこれは、間違いなく今の僕の弱点です」
「F1では特に、無線通信は最も重要なことのひとつだと思います。だから、その無線で叫ぶだけでは、何の意味もありません。チームから何かアドバイスをもらいたいのであれば、まずは落ち着き、何が問題なのかを伝える必要があります」
「でも、ただ叫んでいるだけでは、何もできないと思います。だから今は、無線交信が最も集中すべきことだと思います」
角田は、そのバルセロナで熱くなりすぎた自分を抑えてくれた、アルファタウリのチーム代表であるフランス・トストに感謝していると語る。
「彼は本当に落ち着いていて、いつもドライバーをサポートしてくれていると思います」
「彼は例えば、セバスチャン・ベッテルのことをよく知っていて、彼がいかに成功したドライバーになっていくかということを直接見てきました。だから僕に対しても『ああせい、こうせい』と強制するのではなく、ただアドバイスを与えようとしてくれるんです」
「(予選でクラッシュした)イモラの後でさえ、僕に笑いかけてくれました。悪い意味ではなく、『ツイてないこともあるさ』というような感じでした。それか『やり過ぎたな』とか、そういう感じです。彼は決して、『何をしているんだ?』とか、『なんだ今回のミスは?』なんていうことは言いませんでした」
「バルセロナの後、僕が無線で言うべきじゃないことを言った時でさえ、彼は『無線のことを心配する必要はない。この無線は、なかったようなモノだ。だからドライビングに集中し、何が問題だったのかをエンジニアに話しなさい』とか、『君は、マシンを自分が望むような形にする必要がある』というようなことを言ってくれました」
「彼は僕に親身になってくれます。時には厳しいこともありますが、それは良い意味でです」
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