引っ越しが奏功? アルファタウリF1代表、角田裕毅の進歩を称賛「セッションごとに改善している」
アルファタウリのフランツ・トスト代表は、角田裕毅がチームの拠点に近いイタリアに引っ越して以来、「とても良くなっている」と語った。
写真:: FIA Pool
アルファタウリ・ホンダのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ルーキーの角田裕毅が活動の拠点をレッドブルのファクトリーがあるイギリスのミルトンキーンズから、チームのファクトリーがあるイタリアのファエンツァに移して以降、「かなり改善されている」と語った。
レッドブルおよびホンダのジュニアドライバーである角田は、デビュー戦の開幕戦バーレーンGPで9位入賞したものの、予選でのクラッシュもあり4レース連続でノーポイントとなった。
こうした状況だったこともあって、レッドブルは角田の環境を変えることを決断。チームにより溶け込みやすくすることで、角田の成長を助けることにしたのだ。
角田は引っ越し直後の第7戦フランスGPでは予選Q1でクラッシュを喫したものの、第8戦シュタイアーマルクGPでは予選Q3に進出し、決勝では10位となった。
さらに第9戦オーストリアGP初日、角田はFP1、FP2共にチームメイトのピエール・ガスリーを上回り上位につけている。
今季の角田の成長について、トストは若いドライバーがスピードに乗るには常に時間がかかるものだと受け止めていると語った。
「若いドライバーにとって、F1に参戦するのは本当に難しいことだ」
「サーキットごと、レース週末ごとにそこで初めての予選に臨むんだ。もちろん、フリー走行を3セッションこなしているのだから、どうすれば良いのかは分かっている。でも例えば風が強くなったり、風向きが変わったり、路面が熱くなったり冷たくなったり、様々なことが変化しているのだ」
「それを若いドライバーに教えることはできない。予選のたびに、コースで何をすべきかを学ばなければならない。だからこそ、経験がとても重要なのだ」
「ユウキは本当に良くなっているし、プロセスは絶対的に正しい方向に向かっている。彼はアプローチを変えたわけではない。彼はあらかじめ良いアプローチだったんだ。でも、今はファエンツァに住んでいるので、エンジニアたちと一緒にいる時間がはるかに長いんだ」
「私はいつも、若いドライバーがこの複雑なF1を理解するには3年が必要だと言っている。F1は数年前に比べてはるかに複雑になっているからね」
「私はユウキにとても満足している。彼は素晴らしい天性のスピードを発揮し、日に日に、そしてセッションごとに上達している」
「シーズンの後半戦がとても良いものになると確信しているし、ユウキも将来的に成功するだろう」
角田はオーストリアGPの木曜日、レッドブルのセルジオ・ペレスから「たくさんのアドバイス」を受けており、難しい局面に陥った時にはモチベーションが上がるようなメッセージを受け取ったことを明かした。
トストは「レッドブルのドライバーたちが共に仕事をするというのは、これまでと同じだ。なぜなら、彼らは同じファミリーだからだ」と語った。
「しかしペレスやマックスのような経験豊富なドライバーが、若いドライバーにアドバイスをしてくれるのはとても良いことだ。これは非常に大きな助けになる」
「彼らは、どうすれば助けられるか、どこをアドバイスすべきかを正確に知っているんだ」
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