ヴァージン・レーシング、次世代電池を使った2シーターの電動レーシングマシンを共同開発へ
ヴァージン・レーシングのフォーミュラEチームは、ジョンソン・マッセイ社と共同で、初の2シーター電動オープンホイールカーを開発することになった。
写真:: Australian Grand Prix Corporation
フォーミュラEに参戦するエンヴィジョン・ヴァージン・レーシング(EVR)は、ジョンソン・マッセイ社とのスポンサー契約の一環として、2シーターの電動オープンホイールレーシングカーを共同開発すると発表した。
ジョンソン・マッセイは、高度な化学材料やバッテリー材料を手掛けており、次世代の超高エネルギー電池の正極材「eLNO」の商品化を進めている。
eLNOは2024年から実用化されると見られる先進的な正極材であり、優れたバッテリーサイクル寿命を維持しながら、電池のエネルギー密度をより高めることができる。
EVRとジョンソン・マッセイが共同開発する2シーターは、フォーミュラEカーと似たスタイリングを持ち、そうした先進的なバッテリーを搭載する。このマシンは、EVRによる体験走行などのホスピタリティや、デモランなどに活用されるだろう。
またmotorsport.comの調べによると、このプロジェクトにはデルタ・モータースポーツも関与するようだ。彼らは以前、600bhpのV8エンジンを搭載したF1スタイルの2シーターマシンを制作した経験を持つ。縦にコクピットが並んだ複座型のマシンを、F1王者のナイジェル・マンセルやデイモン・ヒルもドライブしている。
新しく制作される電動2シーターには、EVRのフォーミュラE第1世代マシン『Gen1』開発車両が使用していたパワートレインのコンポーネントが使用されるという。
ジョンソン・マッセイのCEOであるロバート・マクラウドは、次のように述べている。
「我々のビジョンは、現在、そして将来の世代のために、よりクリーンで健康的な世界を実現することだ」
「EVRとそのオーナーであるエンヴィジョン・グループとは、より持続可能な未来を創造するという野心を共有しているので、一緒に仕事ができることを嬉しく思っている」
「またeLNO技術を使用した初の電気レースカーを開発し、その実用化に向けた大きなマイルストーンとなること、チームの『Race Against Climate Change』(気候変動との戦い)活動と、地球を守るために行動を起こす世代を鼓舞するという目標に参加できることに興奮している」
複数年にわたる契約の一環として、EVRのマシンには、ノーズコーンの側面にジョンソン・マッセイのロゴが付けられることになった。
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