マルケスの獲得より開発費に……KTM、MotoGPの予算は50億円!
KTMのCEOステファン・ピエラはマルク・マルケスと契約するよりも、自身のMotoGPマシンRC16を開発するために資金を投資した方が良いと考えているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスはKTMのタイトルスポンサーであるレッドブルと緊密な関係を持っていることから、KTMへの移籍の可能性が取り沙汰されてきた。なにより、レッドブルにはマルケス獲得を可能にするだけの資金もある。
KTMのチーム発表会の場で、CEOのステファン・ピエラは、現段階のKTMにとってマルケスを獲得するために資金を投じることは適切ではないと語っている。
そのマルケスは現在2020年までホンダと契約を更新しているが、彼はホンダの環境に満足しており、他メーカーへの移籍の可能性は低いと繰り返し話していた。
「マルク・マルケスは卓越した才能を持つライダーだ」
ピエラは5度の最高峰クラスチャンピオンをそう評価する。
「彼なら、確かに我々のマシンで勝てるだろう。未だに2輪レースではライダーが非常に重要なんだ」
「プロジェクトの初期段階は常に困難なものだ。しかし今、マルケスが優勝すれば、それはマシンではなくライダーの力で、勝てなければマシンのせいになる。だから、(今マルケスを雇うことは)損しか無い」
「たとえレッドブルが払ったとしても、私はライダーの給料について話し合いはしない。バイクに貯めた金額を使ったほうが良いと思う。ただ、それには忍耐強くあることが必要だ」
今シーズン、KTMはテック3をサテライトチームとし、エントリーするマシンを4台に増加させる。更に、ワークスチームはポル・エスパルガロと新加入のヨハン・ザルコの体制に刷新される。
そして、ピエラは規模を拡大するKTMのMotoGPプロジェクトの運営予算として4000万ユーロ(約50億円)を計上していることを明らかにした。
「我々はMotoGP参戦から3年目で、まだ初心者だ。しかし、正しい道にいると思う」とピエラは語る。
「そして、レースというのは往々にして忍耐を意味するんだ」
「ダカールラリーで勝利するまでは7年かかった。それから我々は既に18連覇している」
「MotoGPのプロジェクトは5年計画で、今年は3年目だ。初年度は驚くほど上手くいき、そして2年目はエスパルガロとテストライダーのミカ・カリオの負傷により遅れをとった。しかし、最後には再び追いつくことができた」
「今シーズンはランキングトップ10以内を期待している。表彰台を獲得すれば、それは素晴らしいことだ。我々のライダーは安定してシングルフィニッシュを果たす事が可能だと思う。そして、5年目には確実に表彰台争いをしたいと考えている」
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