ホンダは器量が狭い! KTMのCEOがペドロサ“クビ”を批判
KTMのCEOステファン・ピエラは、2019年のライダーラインアップからダニ・ペドロサを外したホンダに対して、“狭量だ”と語る。
写真:: MotoGP
KTMの2019年シーズンの体制発表の場で、CEOのステファン・ピエラは、ダニ・ペドロサがGPキャリア全体でホンダに貢献しているにもかかわらず、ホンダが誠実さを示さなかったことを批判している。
MotoGPでの現役を終えるという決断を下し、今シーズンからKTMへテストライダーとして加入するペドロサ。彼の2輪レースのキャリアは3度の世界タイトル(125cc1回、250cc2回)、最高峰クラスで31勝という輝かしい実績に彩られている。
ペドロサの引退は、レプソル・ホンダがマルク・マルケスのチームメイトにホルヘ・ロレンソを置くという決断に続くものだ。
「日本メーカーと違い、私たちは文字通り“家族としての考え”を取る。良い時も悪い時も、ライダーが心を痛めている時も彼らの側にいる」
ステファン・ピエラはそう語る。
「14年以上ホンダに所属していたダニ・ペドロサが放出されたことに思いを馳せなければならない。どれだけホンダは器量が狭いんだ? ペドロサはヒーローで、アンバサダーだ!」
「そして、彼はどうして我々のところへ来たのか? それはマイク・レイトナー(かつてペドロサのチーフメカニックを務めていた人物)が我々と共に、どうやって仕事に取り組んでいるかを見たからだ。ここでは、皆が団結している。他のチームが金で行うことを、我々は家族と共に達成するんだ」
「我々の多くのレーサーは、(KTMの)マネジメント職に就いている。ピット・ベイラー(元モトクロスチャンピオン、現KTMモータースポーツディレクター)を見てほしい。これが我々を特別な存在にしているのだ」
なお、ペドロサは鎖骨骨折の治療のため1月に手術を行い、セパンテスト参加をキャンセルしている。また、医師からは3ヵ月の療養を告げられている。
レイトナーは、ヘレス・サーキットで実施したプライベートテストを根拠に、これからペドロサがもたらすであろうフィードバックについて“興奮している”と語った。
「医師の言うように全てが上手く行けば、ペドロサは4月の終わりか5月の早いうちには完全に回復していると思う」
「彼はGPで長年最高峰クラスで戦い、数え切れないほどの勝利を挙げてきた。ペドロサはどこでだって我々を助けることができる。我々は既にヘレスで1日のテストを行っているが、とても興味深いものだった。彼が完全に回復した時が本当に楽しみだ」
レイトナーはKTMのライダー4人中3人がヤマハから移籍していることもあり、ホンダ系ライダーの視点を得ることができるのは有益だと言う。
「計画されたものではなかったが、我々のライダーは多くがヤマハから来ている」
「だから、他のメーカーからライダーを獲得することでとてもリフレッシュできる。ペドロサは異なる視点から物事を説明できるからだ」
またレイトナーは、ペドロサの小さな体格はテストに不向きだという風潮を否定している。
「彼が標準的な体格から外れているなら、(そうした不利を払拭するために)彼はより速く走れるセットアップを見つける必要がある。だから、ペドロサは夢のテストライダーなんだ」
なお、MotoGP開幕前最後のオフィシャルテストが2月23日〜25日にカタール、ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。その後3月8日から開幕戦カタールGPが開催される。
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