マルク・マルケス、ドイツGP復活優勝の陰に5連覇王者ミック・ドゥーハンとの電話
MotoGP第8戦ドイツGPで1年半ぶりの勝利を挙げたマルク・マルケス。彼はミック・ドゥーハンとの会話が助けとなり、リハビリへのアプローチを変えたと語っている。
写真:: German Garcia
ザクセンリンクで行なわれたMotoGP第8戦ドイツGPでは、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが優勝。怪我によって苦しいレースが続いていたが、1年半ぶりの勝利でそれに終止符を打つ形になった。
マルケスはこの怪我によるつらい時期に関して、同じ様な経験をしている“先輩”のレジェンドライダー、ミック・ドゥーハンとの会話に助けられたと語っている。
ドゥーハンは1994年から1998年にかけて、5年連続で500ccクラスのタイトルを獲得した、ホンダの大先輩。そのドゥーハンは1992年のオランダGPで右足に一時は切断すら考慮された大怪我を負った経験がある。
復帰後も完全に身体が回復したわけではなかったが、彼は翌1993年のサンマリノGPで復帰後初優勝を挙げ、1994年からは前述の5年連続タイトルという偉業を成し遂げている。
「困難な状況に陥った時には、同じ様な経験をした人に助けを求めたりするものだ」と、マルケス。
「僕もアレックス・クリビーレ(1999年500cc王者)やアルベルト・プーチ(ホンダチームマネージャー)、カルロス・チェカ(元MotoGPライダー/2011年WSBK王者)、エミリオ・アルサモラ(1999年125cc王者)といった風にたくさんの怪我を経験したライダーと話をした。そして、その全てが僕の助けになった」
「そして、その中でも特に助けになったものがあった。僕はミック・ドゥーハンとは素晴らしい関係を築いている。彼が当時やってみせたことは信じられないほどのことだ。1992年と1993年には足の怪我によって特に困難な状況にあった」
「彼の場合は足だけど、僕の身に起こったことと似ている深刻な怪我だ。彼の復帰は簡単ではなく、多くのクラッシュを経験して、上手くいっていなかった。でも最終的に彼は復活し、5年連続のタイトルを勝ち取った」
「彼とはイタリアGPで話をしたんだ。彼が何を経験したのかを聞きたくて、電話していいかと尋ねてね」
「電話では30分ほど話をした。彼が過ごしたそのプロセスを聞いていると、それは僕の状況と全く同じように聞こえた」
「怪我から復帰してくると、バイクは前と違っていて理解できなかった。古いモノに戻してもまだ理解しきれず、クラッシュや馬鹿なミスを犯す……ある日には速く走れても何故かが分からず、次の日には遅い。でもそれがなぜか分からないんだ」
「彼は僕に忍耐して取り組みを続けなくちゃいけないと話してくれた。そして彼のようなレジェンドが同じ様な経験をしているというのは助けになるよ。だって彼はそれを克服したんだからね」
この電話の後、マルケスは回復に向けたアプローチを変えたと語った。
「(6月初旬の)カタルニアテストでは、戦略を変更することを決めた。僕は自分の通常の生活に戻る必要があった」
「弟(アレックス・マルケス)とのトレーニングに戻るよ。自由な時間を過ごすんだ。ずっとベッドの上で回復させるんじゃなくね。もうすぐモトクロスでのトレーニングセッションを再開させる。それも助けになるだろう」
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