マルティン「表彰台は目標以上の結果」ルーキーらしからぬレースマネジメントで3位獲得
MotoGPルーキーのホルヘ・マルティンは第2戦ドーハGPで初の表彰台を獲得。彼は表彰台獲得は目標としていた以上の結果だったと言うが、この結果を今後の戦いに生かしていきたいと述べた。
2021年のMotoGP第2戦ドーハGPでは、ルーキーのホルヘ・マルティン(プラマック・ドゥカティ)が躍進。キャリア初のポールポジションを獲得すると、決勝では3位に入り表彰台登壇を果たしてみせた。
マルティンはポールポジションから好スタートを決めると、レースの大部分となる18周に渡って先頭をリード。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)にオーバテイクされるまで、安定した走りを披露した。
最終的にチームメイトのヨハン・ザルコにもオーバテイクされ3位となったが、彼はデビュー2戦目にして表彰台を獲得するという素晴らしい結果を残した。
「今日はいい戦いだった。それから僕の目標が表彰台を得ることですらなかったのは認めるよ!」
レースを終えたマルティンは、Sky Sportsに対しそう語った。
「(表彰台獲得は)素晴らしいよ。この表彰台は(新型コロナウイルスとの闘病で2月に逝去した)ファウスト・グレシーニに捧げたい。彼は僕のキャリア初期から信じてくれていたんだ」
「MotoGP2戦目で18周も先頭を走るのは、当然だけど簡単じゃない。だけど僕はこのレース、そしてタイヤを上手くマネジメントできたと思う。スタートで誰にも追い抜かれなかったのは幸運だった。そうでなかったらもっとタイヤを使わざるをえなかっただろう」
「このトラックで“丸い”コーナーを曲がるときにはよりバンクさせていくことが必要で、加速する時にはタイヤの消耗が激しくなってしまう。アクセルを開けるときに僕は普段はガッツリ開けているんだけど、ここではタイヤ消耗のリスクが有ることが分かったから、ライディングスタイルを変えた方がよかった」
「落ち着いていたしペースも良かったから、先頭をキープしてオーバーテイクされないように、ということだけ考えていた。クアルタラロが来た時も彼を抑えようとしたんだけど、タイヤも消耗していたからそれ以上リスクを負うことはできなかった」
「最終ラップで2番手を失ったのは残念だ。でもチームメイトだったし、ここで何かアクシデントを起こすリスクを負ういたくはなかった。ただ他のライダーだったなら100%トライしていたよ! チーム、そして現時点でチャンピオンシップをリードしているヨハンの結果は良かったと思う」
ルーキーながら素晴らしい結果を出したマルティン。彼は今回先頭でレースを走ったことを含めて学ぶべきことは多く、まだまだ成長できると語った。
「正直、(ドゥカティの)バイクを乗るのは、最初に考えていたようには難しくないし、素早く適応してきている。ちょっと前までは色々なサーキットでテストをしてきたけど、今シーズンはカタールでだけだ。でも僕は表彰台に登っている。これはこのトラックで多くの周回を重ねてきたことの利点だ」
「僕はまだスピードで失っている部分があるし、走行距離も足りない。だからこそ、今日は先頭に留まって前が開けた状態で走ることが、その点に向けて大事だったんだ」
「トップに立つと他のライダーの後ろで学ぶことはできない、という問題はあるし、そこは痛い。僕はルーキーで学ぶことはたくさんあるからね。でも今日はタイヤや燃料、そして集中力のマネジメントといったたくさんのことを学んだ。先頭で周回を重ねて、背後から勝とうとするライダーに追われるのは楽じゃなかったけどね!」
「ひとりで前に出て、全てを自分のやり方でコントロールして、素晴らしいレースができた。今のところ僕は自分に限界は設けていないし、MotoGP2戦目で3位を獲ったということは、僕がもっと高みへ行けるという意味だと思う」
2021年シーズンの注目ライダーのひとりとなったマルティン。第3戦からはヨーロッパラウンドへと移っていくが、彼はこの先のレースについて次のように目標を設定している。
「正直僕はルーキーだし、今の目標はトップ10に入ることだ。カタールでは全部で10日間も走っていたし、特にポールポジションからスタートするようなら上手くやるチャンスもあったんだ。だから他のサーキットでは違ってくるだろう」
「ポルティマオ(第3戦ポルトガル)やヘレス(第4戦スペイン)ではトップ10フィニッシュができれば嬉しいよ。ムジェロ(第6戦イタリア)ではもう少し前の6〜7位に行けるといいね」
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