ポル・エスパルガロ、2020年はクアルタラロの“タイトル挑戦”が可能と予想
KTMのポル・エスパルガロは2020年シーズンには不昨年驚くほどの速さを見せたファビオ・クアルタラロがチャンピオンシップを争うことができると予想している。
2020年のMotoGPは新型コロナウイルスの影響によって中断。シーズン再開がいつになるかは不透明な状況にある。
今後もレースの延期が続いた場合、シーズンが再開されても10数戦を数ヵ月間で行なう、連戦の続くタイトなチャンピオンシップとなる可能性もある。
KTMのポル・エスパルガロは、新型コロナウイルスの拡大を受けてスペインの自宅で過ごしているが、彼は2020年シーズンにどのライダーに注目しているかのインタビューに応えると、スズキに注目していると語った。
「僕の見解だけど、今シーズンのサプライズはスズキになるだろう。(スズキに)あれほど競争力があるのは見たことがない。彼らは(テストでは)全てのコンディションで速く、うまく機能しているように見えた」
エスパルガロはSky Sport Italiaにそう答えた。
「特に(トラックの)グリップが低いときにね。カタールテストでは湿度のとても高い午後になってもアレックス・リンスは素晴らしいリズムをキープしていた」
「クアルタラロは(テストで)去年のような競争力は示していなかった。もちろん彼は今、ファクトリースペックを使用するライダーで、多くの新しいことを試しはじめているから、仕事を複雑にさせているだろう」
「ビニャーレスもとても強かった。それに(バレンティーノ)ロッシと(アンドレア)ドヴィツィオーゾは、目立たずともレース後半は常に優勝を争うから考慮しないといけない」
ただエスパルガロはそれでもクアルタラロの可能性を高く評価している。
彼はMotoGP2年目となるクアルタラロがチャンピオンシップを争うことが可能と思うかと問われると、それを肯定している。
「可能だ。彼はとても強いライダーで若く、ハングリー精神があり、何も恐れてはない。なにより素晴らしいチームに所属している」
「ただ、今の彼は(1年目と違って)パーツの評価などを行なう必要があるだろうし、新パーツをつけて即座に速く走るのも簡単ではないから、難しくはなるだろう。その中ではミスもするだろうし、それにプレッシャーへの対処や結果を出すために頭を使って取り組む必要がある」
「それから彼はビニャーレスとロッシというグリッド上でもベストなライダーふたりにも対処しなくちゃいけない。簡単じゃないはずだ」
2021年にはそのクアルタラロがヤマハ・ファクトリーチームへと昇格する。ロッシというレジェンドライダーと置き換わる形になるが、エスパルガロはヤマハのこの選択は適切なものだったと考えている。
「ヤマハは将来に目を向け、今後数年で何を行なっていくかに焦点を当てる必要があった。つまりバレンティーノだ。彼は依然として強く、非常に人気のある、強力なマーケティングツールだ」
「だけどヤマハは他チームのように……ドゥカティの(フランチェスコ)バニャイヤや、ホンダのアレックス・マルケス、スズキの(ジョアン)ミル、KTMの(ブラッド)ビンダーが例だけど、若いライダーに焦点を当てていて、クアルタラロと共に勝利したがっている」
「誰もが将来に向けて若い才能を欲していて、ヤマハは(ライダーについて発表を行った)あの3日間でライダーズマーケット全体を閉鎖させるのに成功したんだ」
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