クアルタラロ、開幕戦予選11番手と沈むも「あまり怒ってはいない」昨年優勝ドーハGPの再現なるか?
2021年MotoGP王者のファビオ・クアルタラロは新シーズン開幕戦の予選で11番手に沈んだ。しかし彼は予選結果について、それほど憤っていないと、冷静に務めた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの2022年シーズン開幕戦カタールGP。5日に実施された予選では、2021年王者のファビオ・クアルタラロが11番手に留まるという結果になった。
クアルタラロは予選Q2への直接進出に失敗し、Q1からスタート。これは彼にとって4度目と、非常に稀な事態だった。
Q1を2番手タイムで突破したクアルタラロだったが、Q2ではライバル達のタイム短縮についていけず、ポールシッターのホルヘ・マルティン(プラマック)から0.6秒以上の差を付けられて、11番手に留まる結果となった。
この予選結果に対して、ヤマハのパワー不足が直接的に関係しているのかとクアルタラロに尋ねると、彼は次のように答えた。
「いや、正直に話すとマシンのフィーリングは凄く良いんだ」
「限界まで挑んだよ。僕はエンジニアじゃないからトップスピードについてはなんとも言えないけどどね」
「コースに出れば毎回、自分の100%を出している。今日も明日も、そしてシーズンの終わりまでそうする。でも、タフな予選だった」
「僕はバイクに乗るライダーであって、そこで100%プッシュしている」
「カタールに来る前はもっと良いモノを期待していた。でもフリー走行や予選を見ても、僕は自分のベストを尽くしていたし、これ以上良くはできなかったから、そんなに怒ってはいないんだ」
「だから正直に言って、なんと言えばいいか分からない」
クアルタラロは昨シーズン、同地で行なわれたドーハGPで優勝している。その際は5番グリッドスタートだったが、レースは9番手まで後退してからの追い上げての優勝という展開だった。
だが今回の決勝レースに向けては、”完璧な1周目”をこなさなければ、先頭集団で争うことは難しいだろうと彼は考えている。
「このコースでは、完璧な1周目をこなす必要があると思う」
「昨年、僕はレースの大半を9番手で過ごしていた。それでもオーバーテイクしていくことは可能だった。でも何事も変化するし、バイクも良くなっているんだ」
「だから明日になれば分かるだろう。ペースもバイクのフィーリングも悪くないし、やってみるつもりなのは本当だ」
「ただ僕は100%を発揮し続けて、休む暇はないだろう。タイヤをいたわりつつ、限界に自分を追い込んでいくことになる」
「だから簡単なレースにはならないだろうね」
なおクアルタラロは2022年型のYZR-M1について、依然としてリヤグリップが不足していると指摘している。予選で見られた不安定さは、その状況でプッシュしていることもあると彼は話している。
「僕の全般的な感覚としては、リヤグリップが不足していると、僕らは苦戦してしまう」
「リヤグリップが無いと、バイクが揺れてしまうんだ」
「でもそれは限界までプッシュしているからでもある。限界まで追い込むと、バイクが安定しない瞬間が来るんだ」
「つまりバイクが揺れている時は、僕が限界まで使っているということを意味してる。でも僕にとって問題なのは、このコースでリヤグリップを失っているということだ」
「これがうちの弱点だということは分かっている。それが主な問題なんだ」
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