フィンランドGPの舞台でテスト実施。コースは「狭くてツイスティ」
MotoGPフィンランドGPを開催予定のキュミリングでテスト走行が行われたが、ブラッドリー・スミスは同サーキットについて「今までに見てきたものとは違う」と語っている。
写真:: MotoGP
2020年シーズンのMotoGP開催カレンダーへ38年ぶりに復帰することが予定されているフィンランドGP。その準備のため、舞台となるキュミリング(現在建設中)を評価するために6メーカーのテストライダーによる2日間の公式テストが行われた。
残念ながら同地は雨に見舞われてしまったが、ステファン・ブラドル(ホンダ)、シルバン・ギュントーリ(スズキ)、ジョナス・フォルガー(ヤマハ)、ミカ・カリオ(KTM)、ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)そしてブラッドリー・スミス(アプリリア)による走行が実施された。
プレスカンファレンスの中で、スミスはキュミリングは残る他のグランプリのサーキットとはかなり異なっており、“技術的な挑戦”であると述べた。なお、キュミリングは全長約4.6km、総コーナー数は18(右9:左9)で、後半セクターが曲がりくねった構造となっている。
「ここはかなり“違う”トラックだ。これまで誰も見たことのないようなね」とスミスは言う。
「とてもタイトで曲がりくねっていて、所々で少しスピードが遅い部分がある。だけどシルバーストンのように全速力で走らせる場所もあるんだ」
「時には、対極的なサーキットがあるのもいいだろう。それから僕らには3つの異なるカテゴリー(MotoGP、Moto2、Moto3)があるけど、ここはMotoGP向きでは無いね。より小排気量のバイクにとっては本当に合ったトラックだと思うよ」
「ここは多くの逆バンクコーナーがあって、それがライダーにとっては(ライディングを)難しくさせているんだ。技術的な難題だよ」
フィンランドが母国のカリオは、最初に走行を行うと、その走行経験を“クール”だと表現した。しかし、このサーキットはいくつかの場所では遅すぎることで、MotoGPマシンには適切ではないと感じているようだ。
「今すぐに何かを言う必要があるとしたら、いくつかのコーナーは変更するべきだと思う」
カリオはそう語った。
「一般的に言って、僕らはコーナー間にはそれなりのギャップを必要としている。今はバイクが常に右や左に曲がっている状態で、MotoGPのバイクには理想的じゃない」
「だからコーナー間にもう少し長い直線が必要だ。それが僕の考えだよ」
またスミスは安全性の理由からいくつかのコーナーのバンクについて、変更を加えることを要望しており、排水設備の改善も必要だと考えているようだ。
余談だが、キュミリングで最初に転倒した栄えあるライダーはブラドルとなった。彼はセッション序盤にターン17でブレーキング中に白線を踏んでクラッシュしている。
MotoGPのプロモーターであるドルナ、そしてFIMとサーキット側は来年開催予定のフィンランドGPが“それ以外の選択肢は無い”として、夏の日程となることを認めた。ただ、具体的な開催日時は明かされなかった。
また、motorsport.comはフィンランドGPがいずれかのグランプリを置き換えるものではないことを確認しており、それにより年間のレース開催数は20戦に増加することとなる。
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